「N高」入学式、ヴァーチャル映像で沖縄から中継 「ネット時代の理想の高校」

学校法人角川ドワンゴ学園が運営するインターネットを通じた通信制高校「N高等学校(N高)」が4月5日に入学式を開いた。今年度(第二期生)は2002人が入学した。

学校法人角川ドワンゴ学園が運営するインターネットを通じた通信制高校「N高等学校(N高)」が4月5日に入学式を開いた。今年度(第二期生)は2002人が入学した。

東京・六本木の会場に集まった新入生らは、一人ひとりがヘッドマウントディスプレイ「Microsoft HoloLens」を装着。ヴァーチャル映像で中継された本校(沖縄県うるま市)の様子を、現実のように体感しながら式に臨んだ。

■川上量生氏「ネットが得意な人たちが集まっている学校」

佐藤辰男理事長

同学園の佐藤辰男理事長(カドカワ会長)は、「デジタルネイティブ世代、ネット時代の理想の高校。みなさんにとってかけがえのない居場所になることを祈ります」とした上で、従来の高校とは異なる個々の特性や嗜好に合わせたカリキュラムについて説明。「自分の未来を見つけて欲しい。(講師陣には)色々な才能を集めて、カリキュラムを用意した。さまざまな思いに応えられると思う」と述べた。

川上量生氏

同学園理事の川上量生氏(カドカワ社長・ドワンゴ会長)は「N高校はネットが得意な人たちが集まっている学校だと思う。ネットの高校は、ほとんど通学しなくても良い。インターネットでリアルタイムでつながり、最新のMR技術でいろいろなことが体験できる」と、従来の高校が抱える時間・空間の制約をネットの技術で乗り越えようとするN高の特徴を説明した。

入学式では「世界一貧しい大統領」として知られたウルグアイのホセ・ムヒカ前大統領がVTRメッセージで出演。「痛みや試練を伴ってもなお人生の美しさは褪せません。生きるということは、転んでは立ち上がり、前に進むことの積み重ねなのです。生きることは、自由を懸けた闘いでもあります」「勉学に励み、その知識を人類のために役立ててください」と、新入生に祝辞を送った。

■プログラミングや小説などの専門講座も

N高校は引きこもりや不登校の子どもたちなども受け入れ、プログラミングや小説などの専門講座も設ける。なぜカドカワはN高校を開設するに至ったのか。2015年10月14日、N高等学校の設立発表会の場で、川上量生氏設立への思いを以下のように語っている。

1つは今引きこもり、不登校の問題というのが大きな社会問題になっているわけです。そういう子たちがどこに逃げ込んでいるのかというと、実はネットに毎日アクセスしている人というのも非常に多くて。そういう形で引きこもってる人は、まず100%ニコ動のユーザーだと思うんですけど、同様にカドカワのコンテンツによって精神的に救われている方も沢山いらっしゃると思うんですよね。

彼らが今、社会的には行き場を失っている状態で取り残されているという状態なんですけれど、実はドワンゴっていう会社もそういう人たちが集まってつくった会社です。

彼らは本当に社会からの落ちこぼれなのかってことですよね。落ちこぼれに見えるかもしれないけれど、むしろネットの時代に優れた能力を持ってる人たちもその中にはたくさんいるでしょう。そういう潜在的な可能性っていうのが、今全く社会的に活用されていないで存在している。

そういう人たちは、今社会から取り残されているように見えるかもしれませんけど、将来的にはこれからネットの時代になるわけですから、むしろ彼らのほうが主役になる時代っていうのが、今後来る可能性があると思うんですよね。そういった時代に対応できるような高校。「これは僕らがやらないと当分誰もつくらないだろうな」そういう思いで僕らはつくろうと決心した次第です。

「N高校」第二期生の集合写真

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