子供を産むかどうかは「選択」。全ての人が欲しがっていると思わないで

「産まない」選択を尊重できる社会になって欲しいんです。
2017 Sports Illustrated Swimsuit Issue model Chrissy Teigen poses for photographers at a launch event for the Swimsuit Issue in New York City, U.S., February 16, 2017. REUTERS/Mike Segar
Mike Segar / Reuters
2017 Sports Illustrated Swimsuit Issue model Chrissy Teigen poses for photographers at a launch event for the Swimsuit Issue in New York City, U.S., February 16, 2017. REUTERS/Mike Segar

子供を産むかどうかは、女性にとって「選択肢」で「当たり前」のことじゃない。

モデルのクリッシー・テイゲンがファッションサイト「Refinery29(リファイナリー29)」のインタビューで語った。

インタビューをしたアリアナ・デーヴィスが「子供を持つかどうか悩んでいて、『全ての女性が子供を欲しがっているもの』という考えに、とまどいを覚える」と打ち明けた。それに対して、テイゲンは「女性が子供を産まないと選択した時、社会はその選択を尊重することが大切だ」と語り、次のように続けた。

「子供を持たない選択をするかもしれない、とオープンに話すあなたは、とても勇気があると思います。私はどんな人も、“子供を持たなきゃいけない”というプレッシャーを、感じるべきではないと思っています。だから、『みんなが子供を欲しがっている』という考え方に、声を上げて疑問を投げかけるのは素晴らしいことです」

「ただそうすると、すぐに『何で?どうして子供が欲しくないの?』と言われます。私は女性の人生の目標が、子供を持つことだとは思っていません。だから、他の人に子供が欲しくないの?と言ったことはありません。子供をもつかどうかは『選択』です」

テイゲンには、夫で歌手のジョン・レジェンドとの間に、11カ月の娘がいる。彼女が出産は選択だ、と強調する背景には、彼女自身の長い不妊治療と、その時に受けた心の傷があるのかもしれない。

アカデミー賞授賞式に出席する、クリッシー・テイゲンとジョン・レジェンド(2016年2月28日)

出産する前の2015年に出演したテレビ番組でテイゲンは、子供を妊娠するというのがどれほど大変か、また不妊治療をしているときにどれほど嫌な思いをしてきたかを語っている。

「正直に話すと、私とジョンは本当は5、6年前に子供が欲しかったんです。だけどそんなに簡単に子供はできなかった。私たちはずっと不妊治療を受けてます。不妊治療をしていることを話すと、他にもたくさんの人が、実は不妊治療を受けているんだということに気が付きます。そして彼らが私と同じように、嫌な気持ちを味わっているということも」

「誰かに子供は?と聞かれたら、こう答えます。『もし子供を欲しいと思って苦しんでいる女性に同じ質問をしたら、相手をとても傷つけることになりますよ』って。考えただけでつらい気持ちになります。そんな質問、しないで欲しい!」

ハフィントンポストUS版に掲載された記事を翻訳しました。

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