【フランス大統領選】ルペン氏、視察中に卵を投げつけられる 「あんたの出番ない」とヤジも

5月4日の正午すぎ、マリーヌ・ルペン氏がブルターニュ地方での移動中に卵を投げつけられた。
Marine Le Pen, French National Front (FN) party candidate for 2017 presidential election, is protected by bodyguards as eggs are thrown by demonstrators during her arrival in Dol-de-Bretagne, France, May 4, 2017. REUTERS/Stephane Mahe
Marine Le Pen, French National Front (FN) party candidate for 2017 presidential election, is protected by bodyguards as eggs are thrown by demonstrators during her arrival in Dol-de-Bretagne, France, May 4, 2017. REUTERS/Stephane Mahe
Stephane Mahe / Reuters

5月4日の正午すぎ、マリーヌ・ルペン氏がブルターニュ地方での移動中に卵を投げつけられた。

7日に控えたフランス大統領選候補者の一人であるルペン氏は、この日ドル・ド・ブルターニュにある運送会社への訪問を予定していた。何者かが投げつけた卵を間一髪でかわすルペン氏の様子が、動画の中に写っている。

同地は4月23日に行われた第1回投票で、ルペン氏が党首をつとめる「国民戦線」が大躍進した地域のひとつだった。

警官隊はただちにルペン氏を安全な場所へ避難させた。問題の卵は、ルペン氏がいる場所とは反対側の集団から投げられた模様で、そこには「ファシストは出て行け」「あんたの出番はここにはない」などと叫ぶ50人ほどのデモ隊が集まっていた。

「ドル・ド・ブルターニュでルペン氏を迎える一団」

「デモ隊は卵を投げつけたり、“ファシストは出て行け”と叫んだりした。」

運送会社の建物内に保護されると、ルペン氏は予定通りヤン・ギュイスネル社長と面会。会談は午後2時ごろ終了し、続いてルペン氏は、同社のトレーニング・センターの視察に向かった。このブルターニュ地方訪問は、7日の決選投票に向けて大詰めとなったキャンペーン戦の終盤に組み込まれたものだった。

面会前ギュイスネル氏は、ルペン氏との会談の目的について次のように語っていた。「我々は運送業界が抱えている不当競争や沿岸貿易に関する諸問題、またヨーロッパのビジネスの将来像について話し合うつもりです」。

「常に心を開かねばなりません」、とギュイスネル氏は続ける。「わが社は以前から数多くの政治家の方と会談し、皆さんを歓迎してきました。仮にエマニュエル・マクロン氏が望めば、わが社は喜んで迎え入れます」。

「ドル・ド・ブルターニュ訪問終了。EU問題とグローバル化の渦中で、運送業界がさらされている競争について話し合いました」

ルペン氏の次なる目的地は、大規模な集会を開く予定のピカルディ地方・エンヌマンだ。

「4日18時半、エンヌマンで皆さんにお目にかかります」

ハフポスト・フランス版より翻訳・加筆しました。

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