5月4日の正午すぎ、マリーヌ・ルペン氏がブルターニュ地方での移動中に卵を投げつけられた。
7日に控えたフランス大統領選候補者の一人であるルペン氏は、この日ドル・ド・ブルターニュにある運送会社への訪問を予定していた。何者かが投げつけた卵を間一髪でかわすルペン氏の様子が、動画の中に写っている。
同地は4月23日に行われた第1回投票で、ルペン氏が党首をつとめる「国民戦線」が大躍進した地域のひとつだった。
警官隊はただちにルペン氏を安全な場所へ避難させた。問題の卵は、ルペン氏がいる場所とは反対側の集団から投げられた模様で、そこには「ファシストは出て行け」「あんたの出番はここにはない」などと叫ぶ50人ほどのデモ隊が集まっていた。
「ドル・ド・ブルターニュでルペン氏を迎える一団」
「デモ隊は卵を投げつけたり、“ファシストは出て行け”と叫んだりした。」
運送会社の建物内に保護されると、ルペン氏は予定通りヤン・ギュイスネル社長と面会。会談は午後2時ごろ終了し、続いてルペン氏は、同社のトレーニング・センターの視察に向かった。このブルターニュ地方訪問は、7日の決選投票に向けて大詰めとなったキャンペーン戦の終盤に組み込まれたものだった。
面会前ギュイスネル氏は、ルペン氏との会談の目的について次のように語っていた。「我々は運送業界が抱えている不当競争や沿岸貿易に関する諸問題、またヨーロッパのビジネスの将来像について話し合うつもりです」。
「常に心を開かねばなりません」、とギュイスネル氏は続ける。「わが社は以前から数多くの政治家の方と会談し、皆さんを歓迎してきました。仮にエマニュエル・マクロン氏が望めば、わが社は喜んで迎え入れます」。
「ドル・ド・ブルターニュ訪問終了。EU問題とグローバル化の渦中で、運送業界がさらされている競争について話し合いました」
ルペン氏の次なる目的地は、大規模な集会を開く予定のピカルディ地方・エンヌマンだ。
「4日18時半、エンヌマンで皆さんにお目にかかります」
ハフポスト・フランス版より翻訳・加筆しました。