一般的な会社は、役員や従業員の結婚を祝う。企業名で結婚式に花を送り、社長や上司が結婚式に出席し、ご祝儀を渡す。また、新婚旅行に行けと休暇もくれる。
独身の社員たちはこのような福祉制度の恩恵を受けられない。だが、独身を宣言した社員にも「ご祝儀」と「休暇」をくれる会社がある。
石鹸などを販売するバス用品メーカーの「LUSHコリア」は6月1日、独身を宣言した勤続5年以上の役職員を対象に、新たな福利厚生制度を導入すると発表した。年に1度、独身を宣言する日を指定し、同日にパーティーを行うという。LUSHコリアでは5月30日にも、「非婚式」が行われた。
それだけでない。LUSHコリアは、結婚し、出産をした社員に育児手当が支給されるのと同じように、ペットがいる独身者に月5万ウォン(約5000円)の『ペット手当て』を支給することも同日発表した。また、飼っていたペットが死亡した場合、1日の有給休暇を付与する。
ここで疑問が湧く。独身宣言は何回まで受け付けられるものなのだろうか?独身宣言した職員が結婚する場合は休暇・手当てはどのようになるのだろうか。
LUSHコリア担当者によると、独身宣言は一度きり受け付け、独身宣言でご祝儀と休暇を支給された社員が結婚した場合、追加でご祝儀や休暇は支給されないという。
つまり、この福祉制度の核心は、社員が結婚するか否かにかかわらず平等に、この会社に勤めている間に一度は祝儀と休暇をもらえることだ。
LUSHコリアのウ・ミリョン代表は「これまで子育て支援が中心だった福利厚生制度に、足りない点があった」、「結婚していてもいなくても、すべての社員が幸せな恩恵(休暇、祝儀など)を享受できるように、福利厚生の範囲を拡大することにした」とコメントした。
ハフポスト韓国版より翻訳・加筆しました。