サマソニ、中国・上海で今年初開催 日中の音楽マーケット拡大狙う
国内最大級のロックフェス『サマーソニック(SUMMER SONIC)』が今年、中国・上海で初開催されることが14日、明らかになった。同日、フェスを主催するクリエイティブマンプロダクション(日本)とBravo Entertainment(中国)が上海で行われた会見で発表した。出演者のラインナップなど詳細は後日改めて発表される。
2000年に初開催された同フェスは現在、東京・大阪の2都市で行われており、毎年十数万人の動員数を誇る。世界的に有名なアーティストが多く出演し、その豪華なラインナップからアジアでも多くのファンが存在する。近年では同フェスを観に日本へ来る中国の音楽ファンも増えており、「夏日超音速」と中国語で名前をつけられるほど親しまれている。
発表会でクリエイティブマンの清水直樹社長は「2000年にスタートしたサマーソニックが東京・大阪に続いて、今年2017年に上海で開催されることに喜びと興奮を隠しきれません」とコメント。「アメリカ、ヨーロッパのアーティスト以上に、今回は日本のアーティストの参加が多くなる予定なので、これをチャンスと捉えて、サマーソニックが両国での音楽マーケットの拡大に役立つことを願っています」と展望を語った。
一方、Bravo Entertainmentのスティーブン・フォック代表も「中国のサマーソニックは日中共同のチームでクオリティーを保ちつつ、日本のサマーソニックをそのまま中国で再現することに力を入れる」と表明した。
また、音響テクノロジーのパイオニアSoundlinksとコラボし、オリジナルアンプの技術を生かしてフェス現場の観客、主催者、スポンサーをつなぐ公式アプリを配信することも発表。そのほか音楽、ファッション、テクノロジーが幅広く融合する様々な試みが企画されているという。
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