北朝鮮が7月4日に打ち上げたミサイルは大陸間弾道ミサイル(ICBM)だったと、アメリカ軍が分析していることが明らかになった。CNNなどが4日、伝えた。アメリカのアラスカが射程に入るとみられる。
北朝鮮がアメリカ領土を直接攻撃できる手段を手にいれたことは、アメリカにとって安全保障上、重大な脅威となった。トランプ政権の対応が注目される。
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アメリカは当初、発射されたのは船舶を標的とする中距離弾道ミサイル(射程3000〜5500キロ)の「KN-17」と分析していた。ところがCNNによると、分析が進むについれて一転、ミサイルは2段階式のICBMだったとの認識になったという。
ICBMは射程が5500キロ以上の超長距離弾道ミサイル。北朝鮮にとっては、アメリカ本土を直接狙える攻撃手段であり、その開発は悲願だった。
ロイター通信は、専門家の話として、今回のミサイルは、飛行時間や落下地点などから推測すると射程6700キロになるといい、アラスカのすべてがその中に入るという。
ただ、首都ワシントンなどアメリカ主要都市を狙うには1万キロ以上の射程が必要で、北朝鮮のミサイル開発はさらに続くとみられる。