中山競馬場で開催した2歳馬の未勝利レースで、1着でゴールした競走馬が2着の馬の進路を妨害したとして降着となり、順位が入れ替わった。2頭は同じ馬主だった。
JRAが公開している動画では、2頭が激しくぶつかり、片方の馬がコースの外側に追いやられるような様子が確認でき、Twitter上では「あの連続タックルはさすがにない」などと話題となっている。
降着となったのは、丹内祐次騎手が騎乗したマイネルサリューエ。9月18日に中山競馬場で行われた、1ラウンド2歳未勝利・1800メートルのダートレースで、最終の直線で宮崎北斗騎手が騎乗したマイネルアンファンと激しい攻防を繰り広げた。
JRAの動画を見ると、抜け出した2頭は馬体を合わせて並走。マイネルアンファンは、内側に位置をとったマイネルサリューエの馬体が何度もぶつかり、大外に追いやられた。衝突で宮崎騎手がバランスを崩しかけているようにも見える。
マイネルサリューエが1着、僅差でマイネルアンファンが2着でゴールしたが、審議の結果、進路妨害として順位が入れ替わった。
JRAは「最後の直線コースで外側に斜行し、走行を妨害しました。修正動作のない継続的な外側への斜行を重大な過失と認めた」と説明。丹内祐次騎手を9月23日10月8日まで16日間の騎乗停止とすることを決めた。
JRAのルールでは、「その走行妨害がなければ被害馬が加害馬に先着していた」と判断した場合に、妨害した馬は被害にあった馬の後ろに降着となると定めている。
Twitter上では、レースや動画を見た人たちからの反響が広がった。
降着という結果に対して、「これは納得」「今や幻となった降着か」「馬は頑張って走ってるだけなのに切ない」といった声が上がった。
何度も馬体がぶつかる様子には「あの連続タックルはさすがにない」「明らかに悪意を持ってぶつけている。危険すぎる」と苦言を呈する人が相次いだ。
また、2頭は同じ馬主で、いずれも「マイネル」という名前がついていることから、「マイネル同士の潰し合い...」「加害馬と被害馬が同じ馬主、なかなかレア」といった声も上がった。