サッカー・スペイン代表のDFピケ「迷惑なら代表やめる」

彼は、カタルーニャ州の独立賛成派の立場を公言してきた。

スペイン・カタルーニャ州が同国から独立を問う住民投票の影響は、プロサッカーにも広がっている。

スペイン代表で、カタルーニャ州に本拠地を構えるバルセロナに所属するDFジェラール・ピケは10月1日、「私が問題なら代表チームから退く」と涙ながらに語った。ESPNなどが報じた。

バルセロナはこの日、地元でラスパルマスと対戦。地元カタルーニャ自治州が強行した住民投票をめぐり、中央政府が実力で阻止しようとして多くのけが人が出ている事態に対する懸念・抗議として、バルサ側が無観客試合とした。

試合は3-0でバルサが勝利したが、ピケは試合後のインタビューで、「本当に大変なゲームだった。これまでのキャリアの中で最悪の経験だった」と涙ながらに語った。

スペイン代表の守備の柱として、10年のワールドカップ初優勝、12年欧州選手権の優勝に貢献したピケ。これまでも独立賛成派の立場を公言してきた

当日も、投票に訪れた様子を撮影した写真をTwitter上に投稿。「投票した。民主主義を守ろうとする僕らを誰も止められない」と呼び掛けた。

この住民投票は、スペイン中央政府が違法として認めていないが、ピケはたびたびSNS上で投票するよう発言。国内の一部メディアから批判され、スペンイ代表チームにいることの是非まで問われた。

こうした背景から、ピケは試合後のインタビューで「もし私がサッカー協会にとって問題なら、代表チームから退く」と涙ながらに語った。

バルサは独立派寄りの態度を見せており、「市民が意思表明する自由が奪われたことを批判する」とする声明を発表。投票日と重なったため試合を延期しようとしたが、サッカー協会が認めず、キックオフ直前に無観客にすることを決めた

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