天国から届いた『BLEACH』のファンレター、ついに身元判明

久保帯人さん「ご協力を頂いた皆様、本当にありがとうございました」

BLEACH」の作者として知られる漫画家の久保帯人さんが、約1年間かけて探していたファンの身元が判明した。

久保さんは12月13日、公式Twitterで「ご協力を頂いた皆様、本当にありがとうございました」と感謝の思いを綴った。

■「僕が亡くなったらこの手紙を送って」切実なファンの思い

久保さんは「BLEACH」完結後の2016年11月、Twitterにファンへの感謝を伝えた際に、読者へのお願いとして、あるファンレターの差出人を探して欲しいとして情報提供を呼びかけていた

久保さんによると、連載10年目の夏に体を壊して、ストーリー半ばで連載を終了すべきか迷っていたときに、差出人不明のファンレターが久保さんの元に届いた。

それは入院中の男の子からのメッセージだった。余命が1年半で、ベッドの上で動けない生活を送っているが、「BLEACH」の次の巻を読みたくて「入院してから初めて明日のことを考えるようになった」「BLEACHが自分に再び生きる力をくれた」と書かれていた。

「僕が亡くなったらこの手紙を送って」と頼んだとして、久保さんが読んだ時点で、すでに本人が亡くなっていることを示した上で「先生の思うままのBLEACHを最後まで描ききってください。僕はそれが読みたい」と書かれていたという。

久保さんは「僕は彼にお礼が言いたい」として、メッセージを書いた少年の手がかりを募集していた。

■差出人の詳細を聞いて「愁眉を開く思いがしました」(久保さん)

久保さんは12月13日に10カ月ぶりに公式Twitterを更新。「11月初旬、Twitterでの呼びかけから1年、手紙の差出人の方と連絡がつきました」と明かした。

差出人は、メッセージを書いた少年と同じ病院に入院していた友人だったという。「 頂いた連絡で詳しいいきさつを伺い、愁眉を開く思いがしました」と書かれていた。

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