西の名門・京都大学。ここにある2つの食堂の間で、仁義なき戦争が勃発しました。
京都大学・吉田キャンパス。1897年の大学創立以来、京大を象徴するこのキャンパスは南北に長いつくり。公式サイトでは「7つの構内に分かれている」と紹介しています。
この吉田キャンパスにはいくつかの食堂やカフェテリアがあり、今回戦火を交えているのが、キャンパス最北にある「北部食堂」と医学部構内にある「南部食堂」です。
吉田キャンパスでは「北から南にかけて、食堂がまずくなる」という噂があるそうです。
実際にTwitterを眺めてみると「北高南低」「炒め物は北部の方が圧倒的にうまかった」と、北部食堂を称える投稿が散見されました。
調べてみると、北部側には農学部があるため、研究室でとれた農作物もメニューに活かしているそうです。兵站と地の利は、どうやら北部側が有利のようですね。
それだけではありません。「南部食堂に勝ち目ない」「人手不足で回転率遅いのをなんとかしろ」「メニュー増やして。食器返却で水はねしないようにして」など、南部食堂に対して厳しい言葉も並んでいました。
挙句の果てには「南部食堂ってどこ」と、その存在すら認知していない思われる投稿もありました。大丈夫か、南部食堂...。
こうした噂に対して、南部食堂の店長は「うわさはあくまでうわさです(笑)ぜひ一度は南(部)にも足を運んでください!」と、来店を呼びかけます。
ここに、仁義なき「南北戦争」が勃発しました。
対決にあたって、南部・北部ともにポスターを作成。そこには、2015年に話題になった「早慶戦」のポスターを彷彿とさせるつくりで、こんな言葉がかかれていました。
南部食堂からの挑戦状!
受けて立とうと思います!
(てんちょう) pic.twitter.com/o4TzhcBrhe
— 京大生協 北部食堂 (@nshoku7653) 2018年1月18日
<南部食堂>
「ちょっと 北からウマイって誰が決めたワケ?!」
「積年の思い」
「汚名返上」
「基本のメニューは全食堂共通のはず」
「まずはドリアを食え 話はそれからだ」
「オムライスくらいうちにもあるわ!」
<北部食堂>
「え!?南がいまさら張り合えるとでも?」
「負けられないプライド」
「恵まれた土地」
「ふんわりトロトロオムライス」
「とりあえず天津飯食べていけ」
「圧倒的営業時間」
......部外者にはなんだかよくわからないけど、勢いだけはなんとなく伝わってきます!
ではここで、食堂の実際のメニューをご紹介しましょう。
まずは南部から。
寒い冬に鍋物、いいですね。ぼっちの私としては、一人鍋は魅力。
そして北部がこちら。
うわあああ。ふわとろオムライス美味しそおおおおお。
ポスターを紹介したのツイートは、Twitter上でも話題に。北部食堂の担当者はハフポスト日本版の取材に対し「フォロワーさんが増えて驚いています(笑)」と、思わぬ反響にびっくりの様子でした。
この仁義なき「南北戦争」、軍配はどちらにあがるのでしょうか。
【注】:今回の対決は、北部食堂と南部食堂の店長さんが学生さんと一緒に企画した、いたって平和なキャンペーンです。