フランス・パリの地下鉄(メトロ)で、一方通行の通路を逆方向に進んだ妊婦の女性が、罰金を取られた。
女性のパートナーがTwitterでつぶやいたところ、メトロの対応に怒りの声が広がった。
AFP通信によると、女性が2月27日、近道をしようと駅構内の一方通行の通路を逆行したところ、監視役に60ユーロ(約7800円)の罰金チケットを切られた。
女性のパートナーがその日、チケットを撮影した写真をTwitterに投稿し、「通路を逆行した妊婦が、事前に知らされることもなく60ユーロの罰金を取られた。なんて楽でボロい商売。メトロには、キセルや盗みを働く人たちがいつも溢れているのに」と不満をづつった。
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このツイートをきっかけに、同じように罰金を取られた人たちからも、「私は弁護士で、法律を調べたけど、一方通行の(地下鉄通路の)逆行に関する禁止規定は見つからなかった」「おかしい。受け入れられない」などと不満の声が相次いだ。
そのうちの一人の女性は、仏レ・フィガロ紙の取材に対して、「サインは、利用者が構内で迷わないためにあるものだと思っていました。監視員が私を呼び止めた時、通路にいたのは私だけでした。納得できません」と憤りを語った。
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一方メトロの広報担当者は、BBCの取材に対して一方通行のサインは分かるように示されていたと反論。人の流れを整理して事故を避けるためだと説明した。
その上で、罰金チケットを切るかどうかは監視員次第で、逆行に罰金を科すのは「まれなことだ」とも話した。