「アメ車に、ボウリングの球を落として検査する」とトランプ氏が日本批判⇒ホワイトハウスが弁明「冗談だった」

冗談なのか、はたまた本気なのか。
PATRICK KOVARIK via Getty Images

「アメ車に20フィート(約6メートル)の高さからボウリングの球を落として検査するんだ」ーー。

アメリカのドナルド・トランプ大統領が3月14日にミズーリ州で行った政治資金パーティーの演説で、日本がアメリカ製の車を国内市場から排除するために不当な検査をしていると発言した。これに対してホワイトハウスは15日、「トランプ氏の発言は冗談だった」と弁明する事態が起きた。

トランプ氏が演説した会合は非公開だったが、ワシントンポストが録音音源を入手し、彼の発言として次のように報じた。

「日本にアメ車を輸出しようとする際、(日本の)環境に適していないと送り返すまでに4週間ほどかけて検査するんだ。ある車メーカーが、莫大なお金とかけて環境に配慮した完璧な車を作り上げた。でも、日本市場に輸出できるかを調べるために、おかしなことを始めた」

「ボウリングボール検査だ。何のことか分かるかい?20フィートの高さからボウリングの球を落とすんだ。それでボンネットや車のルーフが少しでもへこんだら不合格だと言うんだ。ひどい話だ」

CNNによると、ホワイトハウスのサラ・サンダース報道官は15日、この報道について質問されると、「この検査に関するトランプ氏の発言は明らかに冗談だ」と弁明。その上で、「一部の国がアメリカの製品を締め出すために独自な手法を用いていることを(トランプ氏は)説明しようとした」と話した。

トランプ氏はこれまでも、日米の自動車貿易について不満を口にしている。「アメリカ人は毎年何百万台も日本車を買っているのに、日本人がほとんどアメ車を買わないのは不公平だ」などとも発言し、BBCやニューヨークタイムズなどから見当違いの発言だと指摘されたこともあった。

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