中谷美紀、新ドラマについて自虐気味に語る「もともとなかった結婚願望が、さらになくなっていきそうです」

会場の笑いを誘っていた。
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中谷美紀、2018年版"金妻"ドラマで結婚願望「さらになくなりそう」

女優の中谷美紀が主演するTBS系新ドラマ『あなたには帰る家がある』(13日スタート、毎週金曜 後10:00※初回15分拡大)の特別試写会&トークショーが5日、都内で開催された。「夫婦」という普遍的なテーマを扱うドラマだが、中谷は「行かず後家と言われて久しいのですが、真弓(このドラマの主人公)を演じれば演じるほど、もともとなかった結婚願望が、さらになくなっていきそうです」と自虐混じりに語り、会場の笑いを誘っていた。

原作は、直木賞作家・山本文緒氏が1994年に発表した同名の長編小説。小さな日々の不満やささいなすれ違いの積み重ねから生まれた、"妻の本音と夫の秘密"によって、2組の夫婦が翻ろうされていく物語。ドラマの制作にあたっては、スタッフが100人以上の女性をリサーチし、「今」を生きる世間の"妻"たちの赤裸々なエピソードを盛り込んだ、くっすと笑えるユーモラスな「夫婦のあるあるネタ」もちりばめて描く。

家族の平穏を守るため妻が一人で頑張ろうとすればするほど、夫は窮屈さを感じ、妻とは対照的な人妻にひかれていってしまう、「2018年版"金妻"」との呼び声も高い("金妻"とは、不倫の恋や人妻の浮気を描いた1980年代の大ヒットドラマシリーズ『金曜日の妻たちへ』のこと)。

イベントには、中谷のほかに、真弓の夫・佐藤秀明を演じる玉木宏、物語のキーパーソンとなる茄子田太郎役のユースケ・サンタマリア、茄子田の妻・綾子役の木村多江、秀明に密かな憧れを抱く小悪魔女子・森永桃役の高橋メアリージュン、秀明の上司・竹田邦彦役の藤本敏史(FUJIWARA)が出席。

藤本は最初のあいさつで「きょう、僕、いります? いらんでしょう。主要キャストでもないし。僕だけめっちゃ顔でかいし、恥ずかしい」と居心地悪そうにしながらも、「(連続ドラマ)初レギュラーなんですよ。ワンポイントしか出てないんですけど、クスっと笑ってもらえたらいいな。お笑い芸人なんで、そんな演技をしております」と最低限のアピールはできていた。

だが、藤本がいてくれて良かったと中谷たちは思っていたに違いない。なぜならユースケの"でたらめ"トークを全部拾って、ツッコんでいたのが藤本だったからだ。ユースケが演じる茄子田は時代錯誤ともいえるほどの亭主関白でいわゆるモラハラ夫。女性が男性に思う"残念さ"をすべて集結させたような男で、「割り切ってやっていますけれども、イヤだなって思われる中に、キュンとできるところをちょっとだけ混ぜ込むことを目指して、でも難しくてまだできてません」と話していた。

玉木は「秀明は能動的に見えると悪い男になってしまうので、夫婦生活に疲れて、たまたま落とし穴に落ちてしまった、そのさじ加減を気をつけながら演じています」。高橋は「小悪魔女子は、いままで自分が生きてきて通ってこなかった道。さりげないボディタッチなど、研究しながら、私生活にも生かせるように勉強中です」。秀明との出会いに運命を感じ、ひかれていく綾子を演じる木村は「また幸薄い系だな、と思って(試写を)ご覧になっていたと思いますが、だんだん変化を起こしていきます。どうなるのか楽しみにしていてほしい」とそれぞれ話していていた。

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