女性力士、土俵で真剣勝負 女人禁制に「なぜ?」の声も
女性たちが土俵で真剣勝負を繰り広げる第6回国際女子相撲選抜堺大会が15日、堺市の大浜公園相撲場であった。国内外の力士約70人が参加。個人戦と団体戦で力と技を競い合った。
アマチュア相撲の普及をめざす日本女子相撲連盟の主催。高校や大学の相撲部や千葉や佐賀など県単位のチームに加え、海外からはタイ、台湾、香港の選手が参戦した。まわしを着けるが、その下にはレスリングのようにレオタードを着用。白い服を着た「主審」の「はっけよい」のかけ声で激しくぶつかると、1分以上にわたりがっぷりと組み合う一番もあった。
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個人戦は超軽量、軽量、中量、重量の各階級と、無差別級があった。無差別級で2連覇した立命館大3年の今(こん)日和(ひより)さん(20)は「焦らず、どっしりと冷静に戦えた。次は世界大会で優勝したい」と語った。
相撲をめぐっては、大相撲の春巡業で女性が土俵に上がれない「女人禁制」の伝統が議論になった。大浜公園相撲場はアマチュアの会場として歴史が長く、女性の大会は何度も行われてきた。連盟はオリンピック競技入りも目指す。
選手たちからは「(大相撲で)なぜ女性だけ上がれないのだろうと思う」「国技館では上がれないとしても、他の場所の土俵ではだめなのか」との意見が出ていた。(金子元希、鈴木洋和)
(朝日新聞デジタル 2018年04月15日 21時41分)
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