次期総裁、適任は 石破氏が安倍氏上回る 朝日世論調査
朝日新聞社の14、15日の世論調査では、次の自民党総裁にふさわしいのは誰だと思うかも尋ねた。今秋の総裁選の候補と目される4氏を挙げてきくと、石破茂・元幹事長が28%で、次いで安倍晋三首相が23%。今年1、3月の調査でもほぼ同じ質問をしているが、石破氏が初めて安倍首相を上回った。岸田文雄政調会長は6%、野田聖子総務相は6%だった。
1、3月との比較では、石破氏が20% 22% 28%と上昇したのに対し、安倍首相は31% 24% 23%と低迷している。岸田氏は6% 7% 6%、野田氏は8% 5% 6%。「この中にはいない」は3月が35%で今回は32%だった。
自民支持層に限ると、党総裁にふさわしいのは、安倍首相が47%(3月調査は50%)で依然として最も多く、石破氏は24%(同19%)だった。一方、無党派層では石破氏26%(同19%)に対し、安倍首相10%(同12%)だった。
男女別では、男性が石破氏32%(同26%)、安倍首相28%(同26%)。女性は石破氏24%(同18%)、安倍首相18%(同21%)。男女とも石破氏が安倍首相を上回った。
政府が、今国会の最重要法案と位置づけている働き方改革関連法案についても聞いた。今の国会で「成立させるべきだ」は20%で、「その必要はない」62%を下回った。自民支持層でも「成立させるべきだ」は31%で、「その必要はない」が52%だった。
カジノが実際に国内でできるようになる統合型リゾート(IR)の実施法案についても、今の国会で「成立させるべきだ」は22%にとどまり、「その必要はない」は70%に上った。自民支持層でも「成立させるべきだ」は35%で、「その必要はない」58%。男女別では特に女性に慎重論が根強く、「必要はない」が76%で、「成立させるべきだ」は15%だった。
(朝日新聞デジタル 2018年04月16日 07時00分)