ロシアW杯で初出場となったアイスランドの選手と、その経歴にネット上で注目が集まっている。
6月16日、グループリーグD組第1節で、アルゼンチン代表とアイスランド代表が対戦した。
優勝候補として期待値が高い、リオネル・メッシ率いるアルゼンチン。対するアイスランドは、人口約35万人とW杯史上最小国で、本大会が初出場だ。
試合は後半18分でアルゼンチンにPKが与えられ、しかもキッカーはキャプテンのメッシ。
しかしメッシのPKは軌道を読んだアイスランドのGKに弾かれ、試合結果は1-1の同点に終わった。
アイスランドの守護神となったキーパーの名はハンネス・ハルドールソン。「MAN OF THE MATCH」にも選出された。
そんな彼のスーパープレイだけでなく、もう一つの職業にも注目が集まっている。
スターとして脚光を浴びてきたメッシとは対照的に、アイスランド代表選手たちは国内リーグのみでは生計が立てられず、多くの選手が二足のわらじを履いている超苦労人。ハルドールソンもその1人である。
実は、ハルドールソンのもう一つの職業は映像ディレクター。
そんな彼が、母国にとって初めてとなるワールドカップ出場に向け制作した、アイスランド国内で放送されるコカ・コーラ社のコマーシャルが感動を呼んでいる。
1分42秒の動画は、アイスランド代表選手やサポーターの代名詞となった「バイキング・クラップ」をフィーチャーした覚悟と高揚感あふれる作品になっている。
メイキングビデオの中でハルドールソンはこう語っている。
「サッカー選手と映像作品の両方をやることが普通じゃない、変なことなのはわかってる。でも(このような作品を作ることは)私のサッカー選手としてのキャリアが始まる前からの人生の情熱だったんだ」
「サッカーと映像製作のどちらでもプロとして活躍できるのは、本当に幸運だと思っている。一つの仕事に集中しすぎるより、どちらの仕事も高め合える方が自分には向いている」