大阪地震で動かなくなった御堂筋線の車両、人力で移動

電気を車両に供給する役割を持つ「サードレール」が脱落

大阪メトロの地下鉄御堂筋線で止まった車両を人が押している様子が6月18日、Twitterに投稿された。この動画では、5両編成の車両を作業員数人で押して移動させている様子が確認できる。

御堂筋線で運用されている30000系電車のイメージ写真
御堂筋線で運用されている30000系電車のイメージ写真
Wikimedia/KishujiRapid

(イメージ写真の出展:Wikimedia/KishujiRapid CC BY-SA 4.0)

この日午前、大阪府内で震度6弱を記録する地震が発生。一時は全線で運転を見合わせたが、午後7時20分現在では江坂駅から中津駅間以外は復旧している

ハフポスト日本版が、大阪メトロ広報課に確認したところ、車両を人力で移動した現場は、御堂筋線の江坂駅付近。線路脇にあり電気を車両に供給する役割を持つ「サードレール」が、10両編成の列車が走行していた横で、地震による影響で脱落した。

そのままではサードレールの復旧作業ができないため、電気の供給を止めて、列車を5両ずつに切り離した上で作業員らが移動させたという。午後7時30分現在、復旧作業がいつ終わるかの見通しは出ていない。

■地震直後の御堂筋線の様子

地震発生時、御堂筋線に乗車していメオマサユキさんは、ハフポスト日本版の取材に以下のように答えた。

「私は座席に座っていました。地震の揺れを感じたのと緊急ブレーキがほぼ同時で、激しく振動してすぐ停車しました。10分ほど停車して本日運行不可のアナウンスが出て、淀屋橋駅で一両づつ外へ誘導されました」

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