6月18日朝に発生した大阪地震で、水道管の破断などに伴う断水や漏水が各地で起きた。被害は20万人以上に及び、Twitterでは「断水した」「断水辛い」などの声があがっていた。
そんな中、断水している時のトイレの流し方について「タンクに水を入れて流すとよい」という意見と「タンクに水を入れたらダメ」という相反する意見がTwitterで飛び交った。
TOTOの見解は?
トイレメーカ「TOTO」は公式サイトで、断水や停電などの緊急時のトイレの流し方について、対応方法を案内している。
結論は「バケツ等に水をくみ、直接便器内へ流す」だ。
災害発生時には、排水配管が破損していないか確認した上で、以下の手順でトイレを流すのが良いという。
(1)便座・ふたを上げる
(2)バケツ1杯分(6~8L程度)の水を、水飛びに注意しながら一気に流しこむ
(3)さらに静かに3~4Lの水を流す
(4)排水管の途中に汚物が停滞する事を防ぐため、2~3回に一度は、多めの水(10~12L)を流す
※使用しているトイレの種類により、多少水の量は異なる。
「タンクへ直接水を入れることは避けてください」
Twitterで意見が分かれていた「タンクに水を入れるか」について、TOTOは「避けてください」と明記。
タンク内の水だけでは、流すための水が不足してしまい、洗浄不良や詰まりの原因になってしまう可能性があると記載した。
また、お風呂の残り水などを使う場合は、水中の髪の毛などがタンク内部の部品にひっかかってしまったり、トイレの種類によってはタンクまわりに電気部品があるため、水がかかって故障する恐れがあると指摘した。
今回の大阪地震や、こうした緊急時の際にTwitterなどで"お役立ち情報"が共有されていくのは非常に便利なことだ。
一方で、真偽や確からしさがわからないままの情報が回ってきたり拡散されたりする場合もある。
「こういう情報も回ってくるのがツイッターの怖いところ」などと注意を呼びかける人もいた。