「ピロピロピロピロ!!」棋聖戦の対局中に警報が鳴り響くアクシデント、なにがあった?

タイトル100期をかけた羽生棋聖vs初タイトルを目指す豊島八段の大一番だ。

羽生善治棋聖(竜王、47)に豊島将之八段(28)が挑むヒューリック杯「棋聖戦」5番勝負の第5局が7月17日午前9時、東京・千代田区の都市センターホテルではじまった。

ここまで2勝2敗のタイ。羽生棋聖が勝てば前人未到のタイトル100期を達成。一方の豊島八段が勝てば、平成生まれの若手実力者が、ついに念願の初タイトルを獲得する。

そんな将棋界が注目する大一番、その最中に対局室内で警報音が流れるアクシデントが発生した。

アクシデントがあったのは午前10時45分過ぎ、羽生棋聖が離席した局面だった。

対局室に、火災報知器のような警報音が大音量で流れた。

豊島八段は辺りを見回した後、記録係に「出ますか」と話しかけて、一度部屋を後にした。

ハフポスト日本版は、対局会場の都市センターホテルに経緯を尋ねた。

同ホテルによると、この日はホテルで避難訓練が実施されたが、ホテル側のミスにより対局室にも警報が流れてしまったという。実際に火災等は発生していない。担当者は「大変申し訳ありません。連盟側にも謝罪させていただきました」と語った。

対局は午前10時47分~49分まで時計を止めて中断されたが、問題がないことが確認されて対局が再開された。

午後12時、両者は昼食休憩に入った。

昼食は羽生棋聖が「ざるそば」と「ミニ親子丼」。豊島八段は「ポークカツカレー」と「グレープフルーツジュース」を注文した。

ここまでの消費時間は、先手の羽生棋聖が1時間27分、後手の豊島八段が58分。

対局内容は午前中から決戦模様。38手目で豊島八段が△4一飛と飛車を回して指した。これに対し、羽生棋聖は45手目▲4七角、▲7五歩と桂頭を攻める狙いだ。

対局は午後1時に再開する。

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