10歳の「スーパーマン」は、「水の怪物」フェルプスを超えた。23年ぶりに大会新記録

フェルプス選手が10歳で出した大会記録を1秒以上も上回った。

「水の怪物」という異名をとるアメリカの元五輪水泳代表、マイケル・フェルプス選手が10歳の時に打ち立てた大会新記録が7月29日、23年ぶりに破られた。

記録を破ったのは、同州の小学生で、フィリピン系アメリカ人のクラーク・ケント・アプアダ君(10歳)。その卓越した能力と名前から、映画の主人公にちなみ、「スーパーマン」と呼ばれている。

アプアダ君が新記録を打ち立てたのは、カリフォルニア州で29日に開かれた「極西部ロングコース・チャンピオンシップ」(2018 Far Western Long Course Championships)の100メートルバタフライの10歳以下男子部門。

1995年、10歳だったフェルプス選手が同部門に出場し、1分10秒48の大会新記録を打ち立てて以来、長く記録が破られずにきた。

アプアダ君は同部門の決勝レースに29日出場し、出場年齢が同じフェルプス選手の記録を1秒以上も上回る1分9秒38の記録で優勝。23年ぶりに新記録を塗り替えた。

ほかに出場した自由形や背泳ぎなどの6部門もすべて制し、10歳以下男子の部の高得点賞にも輝いた。

フェルプス選手は、アメリカ代表の水泳選手として、2000年のシドニー五輪に出たのを皮切りに、2016年のリオ五輪まですべての五輪大会の水泳競技に出場してきた。31歳で出場したリオ五輪でも男子200メートルバタフライなど5種目で金メダルを獲得した。

CNNの報道によると、アプアダ君もいつか五輪に出場したいと思っており、インタビューで「誰がなんと言おうと、自分の夢をあきらめず、いつも楽しむんだ。フェルプス選手の記録を破るのが夢だった」と話している。

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