コブラがコーヒーテーブルの下にいて、亀が庭を歩き回り、ワニがベッドの上で寝ているーー。
そんな驚きの光景が目に飛び込んでくるのは、フランス・クエロンのロワール川沿いのある住宅。ここに住んでいる67歳のフィリップ・ジレットさんは、20年以上に渡って、ガラガラヘビやワニ、トカゲなど爬虫類を「400匹以上」も集めてきた。
ロイター通信によると、ジレットさんの飼っている2匹のワニ、アリとゲーターはワニ皮用の飼育場から救助してきたものだという。他の動物たちも、放棄されていたり、寄付され、ジレットさんの元にやってきた。
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ジレットさんはワニたちにチキンをあげた後、ロイター通信に対してこう話した。
「私は、爬虫類のことを理解できないからということを理由にして、きちんと世話をしないのは不公平だと思うんです。爬虫類のことを『怖い』と思うから、嫌いになったり、理解できなくなってしまうんです。でも、『ちゃんと理解しよう』という姿勢になって彼らを呼んでみれば、自分のところに来たり、何かを食べてくれるようになりますよ」
ジレットさんは爬虫類をきちんと飼育するため、必要な許可などはすべて持ち合わせているという。
そして、お隣さんがコーヒーを飲みに来たりすることがあるため、危険なヘビがいる場所のドアは二重になっている。それでも、地元の人々は「大して気にしていない」とジレットさんは話している。
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しかし、地元の消防署は慎重だ。緊急のことがあっても、ジレットさんの家の中には入らないように、という指示を受けているそうだ。