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2018年10月01日 13時07分 JST | 更新 2018年10月01日 13時20分 JST

動物実験した化粧品の販売禁止。カリフォルニア州が法案に署名。

州法や連邦法で動物実験が求められていて、他の手段で代替できない場合は、例外的に動物実験が認められる。

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Researcher holds experimental white rabbit

動物実験をした化粧品の販売を禁じる法案に、カリフォルニア州のジェリー・ブラウン知事が9月28日に署名した。

新しい法律は、製造の過程で動物実験をした化粧品の「輸入、販売、販売申出」を禁止する。法律は、2020年1月から施行されるが、施行前に動物実験をした製品については販売される可能性がある。

法案は、同州のキャスリーン・ガルジアーニ上院議員(民主党)が提出していた。

化粧品の動物実験には、痛みを伴う肌実験的や、眼刺激性テスト、毒性評価などが含まれる。また致死性のある物質を与えたり、無理やり飼料を与えて飲み込ませたりする場合もある。

動物実験に使われる最も一般的な動物は、ネズミ、ウサギ、モルモットだ。実験の後、そのほとんどが殺される。

SIQUI SANCHEZ VIA GETTY IMAGES
実験のために拘束されるウサギのストック写真

法律に違反した場合、5000ドル(約57万円)の罰金が課せられ、改善されないとさらに1日ごとに1000(約11万4000円)ドルが課せられる。

ただ、州法や連邦法で動物実験が求められていて、他の手段で代替できない場合は、例外的に動物実験が認められる。アメリカ食品医薬品局は、化粧品のための動物実験を義務付けていないが、安全性を確認するために「何らかの適切で効果的な実験」をするよう、企業に求めている。

EU、インド、イスラエル、ノルウェーでは、すでに動物実験が禁止されている。アメリカでは、「人道的化粧品法」と呼ばれる化粧品の動物実験を減らす連邦法案が2017年に提出されたが、まだ可決されていない。

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2012年にブリュッセルにあるEU委員会の本部前で行われた、化粧品の動物実験禁止を求めるデモ。EUは2013年、動物実験をした化粧品の輸入や販売を禁止すると発表した。

アメリカで初めてとなるカリフォルニアの動物実験禁止法。支持者たちは、他の州にも広がるか、連邦レベルで規制して欲しいと願っている。

「この法律が、連邦政府の人道的化粧品法可決を後押しして欲しい」とアメリカ動物愛護協会のヴィキ・カトリナック氏は述べる。

■ 課題も残る

一方で、法律には大きな制限もある。例えば、動物実験を義務づけている国では、製造の過程で動物実験をした製品や材料に支払いができる。さらに、動物実験が安全性を確認する目的で行われていなければ、州内で製品を販売できる。

化粧品の主要な市場である中国は、輸入化粧品全てに動物実験を課している。中国で化粧品を売っている会社は、今後も動物実験にお金を払っていくと考えられる。

ただ、中国でも変化が起きつつある。近年、中国が少しずつ動物実験を止める方向に進みつつあると伝えられているのだ。なかには、数年の内に法律が変わるのではないかと考える人たちもいる

別の制約として考えられるのが、自治体がどれくらい真剣にこの法律の施行に取り組むかだ。法律に違反した場合、地方検事や市検事はどうやって違反を見つけるのか。詳しいことはまだわかっていない。カトリナック氏は、内部告発があるのではと推測している(ハフポストUS版が、ガルジアーニ議員とカリフォルニア弁護士連合にこの件について尋ねたが、まだコメントはない)。

こういった制約は残るものの、カリフォルニアの動物実験禁止法は大きな一歩であり、化粧品業界が動物実験から転換するサインだと、法律の支持者たちは考えている。

「動物実験の問題を解決するスタートに、カリフォルニアがなって欲しい」とカトリナック氏は述べる。

ハフポストUS版の記事を翻訳しました。