警察署から容疑者逃走事件、一緒にいた自転車旅行の男も逮捕。放置自転車に乗った疑い

男は樋田容疑者について「1人で旅をしたかったが、勝手についてきた。うっとうしかった」と供述している
加重逃走容疑で再逮捕され、移送される樋田淳也容疑者(中央手前)=9月30日午前4時すぎ、山口県周南市※容疑者の手錠にモザイク処理をしています
加重逃走容疑で再逮捕され、移送される樋田淳也容疑者(中央手前)=9月30日午前4時すぎ、山口県周南市※容疑者の手錠にモザイク処理をしています
時事通信社

大阪府警富田林署で8月、留置中の樋田淳也容疑者(30)が逃走し、約1カ月半後に再逮捕された事件で、山口県警は9月30日、樋田容疑者が身柄を確保された直前まで一緒にいた男性を占有離脱物横領の疑いで逮捕した。朝日新聞デジタルなどが報じた。

逮捕されたのは、住所不定、無職の男性(44)。産経WESTによると、男性は7月下旬から8月上旬、和歌山県橋本市に放置されていた自転車を勝手に使用した疑いが持たれている。

朝日新聞デジタルによると、自転車の所有者は大阪府高槻市の販売員(25)で、何者かに盗まれて放置されたとみられる。

男性は自転車で日本を一周する旅をしており、そのさなかの約3週間前、愛媛県内の道の駅で富田林署から逃走中だった樋田容疑者と知り合い、一緒に行動するようになった。

樋田容疑者は8月中旬、富田林署で弁護士との接見後に逃げ出して行方がわからなくなっていたが、9月29日、山口県周南市の道の駅で餅や菓子パンなどを盗もうとしたとして山口県警が逮捕、大阪府警も30日、加重逃走容疑で再逮捕した。

樋田容疑者の身柄が確保された当時、男性も同じ道の駅に同行していた。山口県警の調べに対し、男性は樋田容疑者の素性を知らなかったとする趣旨の供述をしている。そうしたことなどから、大阪府警は逃走事件に関与した可能性は低いとみている。

一方で、男性は樋田容疑者について「1人で旅をしたかったが、勝手についてきた。うっとうしかった」と話していると、産経WESTは報じた。

SANSPO.COMによると、樋田容疑者は黙秘しているといい、大阪府警は今後、身柄を府警本部に移して逃走の足取りなどについて詳しく調べる。

【UPDATE:10月10日13時57分】

ハフポストは男性について逮捕当時、実名で報道していましたが、周南区検が10月10日、男性を処分保留で釈放したため、匿名に切り替えます。

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