タイのドンムアン空港で、警備員が中国人の男性観光客を殴りかかる動画がインターネット上に拡散した。これを受けてタイ首相のプラユット・チャンオチャ氏は、「遺憾」と表明し、中国国内での批判の高まりに配慮を示した。
地元紙バンコク・ポストなどが報じている。
トラブルが起きたのは9月27日。
ビデオには、警備員が中国人観光客の顔を掴んだ後、右の拳を振るう様子が映っている。映像では拳が男性に当たったどうかは確認できないが、何かに当たったような「パチッ」という音が聞こえる。
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コーンケン・タイムズによると、男性はジャカルタから到着したが、航空便や宿泊先などの情報の証明ができなかったため、入国を拒否された。
男性は別室に連れて行かれたが、その場から離れようとしたため、警備員に制止され、トラブルに発展したという。
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その場にいた別の中国人の観光客が、警備員が殴りかかる様子を撮影。SNSに投稿された動画が中国国内で拡散し、批判の声が上がった。
AFP通信によると、一連の騒動を受けて政府の広報担当者は、タイ首相のプラユット・チャンオチャ氏が「遺憾だ」と話していると伝えた。