冬の「ささくれ」や「アカギレ」を防ぐツボとは? 指先ケア4つのポイント

「感染症対策」にもなる、正しいケア方法とは?
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冬も深まり、風邪などの感染症が気になる季節になってきました。「実は指先のケアをするだけでも感染症対策になる」と源保堂鍼灸院の瀬戸郁保先生は言います。正しいケアを教えてもらいました。

どうして指先ケアが大切なの?

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寒い季節に入るとインフルエンザや風邪が流行りますが、まずは身体の中にウイルスを入れないようにすることが何より大切です。

「外から入ってくるものに対して体を守ってくれるのは、体中に張り巡らされている経絡です。この経絡は血液や酸素を届け、また外から入り込んでくる風邪などのウイルスをブロックする役割をしています。

この経絡が丈夫かどうかの指標となるのが、指先やかかと。指先やかかとにツヤのある人は経絡が強く、ささくれやアカギレ、かかとのヒビなどが現れる人は、概して経絡が弱まっています。特に、ささくれがある人は外から身を守るための経絡に穴が空いているので、そこから風邪が入ってきやすいのです。また、ストレスが多い人は経絡のバリアーが壊れやすく、霜焼けにもなりやすい傾向があります」(瀬戸先生)

注意すべきケア

では冬の感染症から体を守るには一体どうしたらいいのでしょうか。

「注意してもらいたいポイントは4点あります。まず保湿すること。指先の油分を保持することで経絡を守ります。自分に合ったオイルを小まめに塗ったり、洗い物や掃除、洗濯をするときにはゴム手袋を使用したりすることも予防になります。

第2に油分を補うような食べ物を摂ること。鶏皮、ナッツ・チーズなど油脂分のあるものや発酵食品を積極的に摂りましょう。

第3にストレスをためないようにしてください。ストレスとは、精神的負担だけでなく、常に頭を使う、といった負担も含みます。頭の使いすぎは経絡を弱め、手足の血流が落ちるので、頭を休めることも大切です」(瀬戸先生)

簡単なツボ圧しも効果的

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指先のケアの第4のポイントはツボ圧しです。指先の経路を保護し、感染症を予防できるツボを2つ教えてもらいました。

「客主人(上関)は手足の指先に血流を増やし、指先に潤いを出すツボです。耳の前で、もみあげの生え際のところ。図のように直角に近く交わっている窪みにあります。イタキモチいい程度に10秒ほど圧すといいでしょう。

また、太陵は心臓と関係するツボで、血流も良くしますし、ストレスも軽減してくれます。手の内側の関節のシワのちょうど真ん中あたりを10秒ほど圧すとよいでしょう」(瀬戸先生)

どちらのツボも、右左のツボを圧してみて、より痛いほうを重点的に圧してあげるといいそうです。このようにツボ圧しなどで指先をしっかりケアして、冬の感染症を防ぎましょう。

参考資料など

取材先:源保堂鍼灸院(http://genpoudou.com/)、瀬戸郁保氏、瀬戸佳子氏