中国のSNS「微博(ウェイボー)」で、ソニー中国の公式アカウントが「有給が全くない!」などの社員の赤裸々な愚痴を発信して話題になっている。
その後、公式アカウントは「担当者が個人アカウントと公式のものの切り替えを忘れた」と釈明。働き詰めの担当者に同情する声が多く寄せられている。
■「有給は犬にでも食われたのか?」
中国のニュースサイト「環球網」などによると、問題となった書き込みが行われたのは1月29日の夜11時前。ウェイボーから認証も受けている「ソニー中国」の公式アカウントが突如、有給が取得できないことを理由に会社への不満をぶちまけたのだ。全文は以下の通り。
「昼間は時間がなくてできないから、夜になってからようやく企画書を作る。多分今日も遅くなるんだろうな。やる前に何となくパソコンで勤怠の欄を開いて、『有給』を見てみたら何と0!何と0だよ!何度も見たけどやっぱり間違いじゃないよ!システムの異常でもなかった!0だよ、マジで0!What?入社して1年たつのに私の有給は?一年たったら取得できるんじゃなかったの?これまでずっと申請なんてしていなくて、初めて『有給』を開いたのに!何で0なんだ!私の有給は犬にでも食われたのか?企画書書く気なくなったわ!腹たつ」。
休みが取れない現状への怒りが爆発している。ちょうど中国は旧正月を控え、大勢の人が休みを取り実家に帰る時期。周りが休んでいるのに、自分だけ夜中まで働いていることに不満を感じたのかもしれない。
このつぶやきはすでに削除されている。
■ソニーは「システムの故障」と釈明・・・「処分しないで」請願相次ぐ
この書き込みを受けて、ソニー中国は1月30日朝に「ご迷惑をおかけしました!担当社員が(個人用との)アカウントの切り替えを忘れていました」とウェイボー上で釈明した。愚痴の発端となった有給ついては「システムの故障」とした。
中国のネットユーザーも「担当者を処分しないであげて!解雇したら新商品を買いませんよ」とコメントするなど、旧正月を前に働きづめの社員に同情的だ。中には「ソニーがトレンドワードになったのだから、むしろボーナスをあげるべき」とユーモアを交えて社員をかばう声もあった。