こんにちは、日野恵美です。前回はここマレーシアでシェア生活を送る女性たちをご紹介しましたが、今回は男性の海外ひとり暮らし編をお届け! 20代後半、マレーシアで現地採用として働く男たちのリアルな家の広さ、住み心地をご紹介します。
■クアラルンプール・エリア別МAP
1・モントキアラ・Мさんのお宅拝見
最初にご登場いただくのは日本人駐在員のメッカ(?)、モントキアラでひとり暮らしをするМさん(20代後半)です。
日野:Мさん、とても素敵なところに住んでいますね! 1階にはオシャレなカフェ、上にはKLを一望できるプール。どうやってこの物件を見つけたのですか?
М:ipropertyというサイトを使って探しました。15部屋ほど内見して決めました。
日野:ipropertyは家探しの鉄板サイトですよね。今の部屋に決めた理由は?
М:プールがかっこ良くて人に自慢できること、通勤を考えるとモントキアラが最適なこと。また男ひとり暮らしにちょうど良いサイズ感だったのでここに決めました!
日野:確かに! 広すぎず狭すぎず、住み心地も良さそうですね。洗濯物はどこに干しているのですか?
М: 洗濯機に乾燥機機能が付いているので、物干し竿を置かなくていいんです。めっちゃ楽です。
日野:新築ですよね。家賃と生活費はいくら位ですか?
М:築2~3年と、モントキアラエリア内でもかなりの築浅物件です。家賃は月2100リンギ(約55000円:換算レート26円、5月16日現在)。電気代は月250~300リンギです(約6500~7000円)。ネットはTIМEというプロバイダを使っていて、月157リンギ。速度もサクサク早くてストレスフリーです。ご飯は徒歩圏内にレストランやカフェが密集しているので食事処を探すのには全く困りません。
日野:マレーシアは入居時に家具類がある程度揃っている部屋が一般的ですが、入居の際にオーナーに別途リクエストしたものはありますか?
М:掃除機を買ってほしいとお願いしました。買ってもらえませんでしたが(笑)。
日野:さすがに掃除機は自分で買おうよ(笑)。
М:いや、こういうのはダメ元でも言ってみるものです!
日野:これからマレーシアで部屋探しをする方に向けてアドバイスを。
М:職場までの渋滞経路を考えて家を選びましょう! 会社との距離が近い=通勤時間が短いという方程式はマレーシアでは通用しません。車で15分ほどの距離でもラッシュアワーの渋滞で片道1時間かかったり、朝早めに出なければならないケースもあったりします。部屋の契約書も、サインをする前に読みこみましょう。家具家電や家賃などはオーナーによっては交渉の余地アリなので、オーナーさんやエージェントと相談しながら理想の部屋を見つけてください!
2.タマンデサ・Jさんのお家拝見
お次は、日本人会やミッドバレーから程近いKL郊外のタマンデサに住むJさん(20代後半)です。
日野:Jさん宜しくお願いします! 玄関入ってこのゴチャっとした感じ(失礼!)。男のひとり暮らし感が出ていますね(笑)。
J:今まで実家かルームシェア暮らししかしたことがなくて、これが初めてのひとり暮らしなんです。
日野:この部屋はどうやって見つけましたか?
J:家は会社支給なので、最初からここと決まっていました。社内の日本人もだいたいこの近所に住んでいます。
日野:家選びの手間が省けるぶん、家を選べない不自由さは感じませんか?
J:今の部屋に満足しているので不自由さは感じませんね。
日野:どんなところに満足していますか?
J:プライベートでもKL市内にはよく行くのですが約15分で着きますし、会社も近く、朝の渋滞もはまらないエリアなので立地が特に気に入っています。あと、電気水道などのインフラ・トラブルがほとんどなくて快適です。
日野:日本人の多く住むコンドでも水漏れや電気のトラブルはよく耳にしますね。出張から帰ってきたら部屋に水たまりができていたとか、水はけが悪い部屋にキノコが生えた......とか。
日野:ところで、日本からもってきて良かったと思う物はありますか?
J: 浄水器です! これはもってきて本当に正解でした。この浄水器のおかげで、わざわざ重いペットボトルの水を買わなくてもいいんです。
日野:浄水器の他には何かありますか?
J:携帯充電器のケーブルは日本で買ってくるほうがいいと思います。日本のほうが選択肢も豊富ですし、手に入りやすい。マレーシアではケーブルが長いやつとか最新のUSB-Cケーブルが、どこを探しても見つけられないんです。
日野:ご飯はどうしていますか?
J:95%は外食です。食料品はほとんど買いません。冷蔵庫にはヨーグルトと鶏の胸肉とジュースぐらい。たまに蕎麦とかパスタをゆでるくらいですね。
日野:男のご飯事情、もうちょっと詳しく教えてください。
J:
朝:近所のパン屋 or コンビニで買ったパン
昼:会社近くのローカルフード or インド系のお店のママック(ローカル系フードコート)
夜:近所のショップロット(小さなお店が立ち並ぶ通りのこと)や、ショッピングモール内のフードコートで
休日:コンドミニアム内のカフェで
......といった感じです。
日野:こんなお店あったらいいな~と願うことはありますか?
J:しょうが焼き定食を食べられるお店が近くにできてほしいです。あと、ほっともっと、大戸屋があったら完璧ですね。
日野:これからマレーシアで家探しをする方向けにアドバイスを!
J:家の中の良さも大事ですが、外の環境、例えば駐車場から部屋までの距離の長さとか、近所にご飯処はあるかなど見聞きして選んだほうがいいと思います!
取材を終えて
同じ予算でも、エリアによって部屋の広さやアメニティの充実度はさまざまです。
今回取材にお邪魔したおふたりは、家賃相場や暮らしぶりが背伸びもせず妥協もせず、平均的な現地採用の男性ひとり暮らしだなと感じました。
家賃が実費なのか会社支給なのかは会社によって異なりますし、支給の場合も限度額はさまざまです。
どこも住めば都とは言いますが、ぜひ自分にとって住み心地の良い部屋を見つけたいものですね!
Ambassadorのプロフィール
日野恵美
1987年5月25日生まれ。東京都出身。神田外語大学韓国語学科卒業後、物流商社にて4年間勤務。ラーメンからミサイルまで扱う幅広さと、世界とつながる商業輸送という分野が好きで国際輸送のプロフェッショナルになるべく、2015年に来馬。好きな言葉は「Think globaly,Act localy」。