調査でわかった 最高のセックスが経験できるのは「60代」らしい

「本当に満足できるセックス」は、年齢を重ねてから訪れる。
|
Open Image Modal
andresr via Getty Images

パートナーとの関係に大きな影響を与えるセックス。年齢を重ねたら、昔ほどセックスを楽しめなくなるのではと心配かもしれない。

でも、恋愛・結婚マッチングサイト「Match.com」の調査によると、「本当に満足できるセックス」を最も楽しんでいるのは若い世代ではなかった。

驚くなかれ、それは彼らの親世代だ。最高のセックスを経験した年齢の平均は、結婚していない女性で66歳。男性では64歳だった。

調査は、世代、人種、収入レベルが違う、アメリカの独身者5000人が対象。

セックスセラピストで女性のためのオンライン・オーガズムコースを設立したヴァネッサ・マリーン氏によると、セックスを本当に楽しめるようになるのは、「体型が全ての性的魅力を決めるわけではない」とわかった後だ。ただ残念なことに、それを学ぶのに多くの人は何年もかかるという。マリーン氏はこう語る。

「20代、30代のクライアントにとって、セックスを楽しめない大きな要因は自意識です。若い世代は、自分の体型のことで頭がいっぱいでセックスの中身やパートナーが何を望んでいるかを考える余裕がありません。そうすると、セックスの回数は減ってしまいます。ただ、自意識というものは、20〜30代でも大幅に下がります」

Open Image Modal
LeoPatrizi via Getty Images

高齢になるとセックスを楽しめなくなると心配する人がいるのは、なぜだろうか?

一つには、体の変化がある、とセックス・セラピストで作家セレステ・ハーシュマン氏は言う。

中年になると、私たちの体は若いころより張りがなくなる。また、女性は痛みを感じやすくなったり、乾燥しやすくなったりする場合もある。閉経もある。男性の多くは、早漏や勃起障害を抱えるようになる。

しかし、セックスを若い頃と同じくらいもしくはそれ以上に楽しむ方法はあるという。

「若い時のセックスは、前戯も幻想も必要ない、短時間でできるものだったかもしれません。でも挿入だけが目的にならなければ、セックスはもっとクリエイティブになり、セックス自体がもっと良くなります」と、ハーシュマン氏は語る。

オーガズムと挿入だけがセックスの目的でなくなった時こそ、変革の時だ。年齢は関係ない。ハーシュマン氏のあるクライアントの最高のセックスの相手は、勃起不全のパートナーだったという。

「彼らは付き合い初めてから何年も経ってから、人生で最高のオーガズムを経験したというのです。男性にとっても、挿入なしでの素晴らしいセックスでした」

Open Image Modal
AJ_Watt via Getty Images

ロサンゼルスのセックスセラピスト、キンバリー・レズニック・アンダーソン氏は、50歳を過ぎてからのセックスに満足できる理由を、「年齢を重ねるにつれて、セックスに求められる基準や役割に従おうとする気持ちが少なくなるから」と話す。特に、20代〜30代、家族をつくるためのパートナーを探してきた女性の場合はそういえるという。

「女性は年齢を重ねるにつれ、良い意味で自分を大切にした生き方をするようになります。妊娠を心配しなくなり、子どもが突然部屋に入ってくる心配もなくなる。加えて、多くの女性が自分の体に満足できるようになり、セックスの満足感を味わうべきだと感じるようになります」とレズニック・アンダーソン氏はいう。

同氏の説明によると、女性(男性も)は50歳を超えてようやく、「自分の性的関心を自分で決められる」ようになり、その恩恵を受ける。最近はセックスに対して近代的な見方が進み、女性は30〜40年前ではできなかったようなやり方でに自分の性的関心を楽しめるようになっている。

レズニック・アンダーソン氏は、あるクライアントのエピソードを話してくれた。

「40年間オーガズムを演じてきた63歳のクライアントは、自分の体のことをようやく理解するようになり、何が彼女にとって気持ちが良いかがわかるようになりました」

「65歳や70歳のセックスは、気楽で簡単なものに変わります。なぜならパフォーマンスと自分を売り込む手段だったセックスが、喜びとつながりをつくるものに変わるからです」

若い世代にも、先輩たちと同じような性的自信を身につけて欲しい、とハーシュマン氏は言う。

「もっと自分の性的関心や喜びについて、若い時から知って欲しいと思います。どんなセックスをしたいのかを気軽に話せる関係を、パートナーと築いて欲しい。セックスに対する恥ずかしさや決めつけが減れば、全ての年代の人たちが、もっと素晴らしいセックスが楽しめるようになります」

ハフポストUS版の記事を翻訳しました。

Open Image Modal

家族のかたち」という言葉を聞いて、あなたの頭にを浮かぶのはどんな景色ですか?

お父さんとお母さん? きょうだい? シングルぺアレント? 同性のパートナー? それとも、ペット?

人生の数だけ家族のかたちがあります。ハフポスト日本版ライフスタイルの「家族のかたち」は、そんな現代のさまざまな家族について語る場所です。

あなたの「家族のかたち」を、ストーリーや写真で伝えてください。 #家族のかたち#家族のこと教えて も用意しました。family@huffingtonpost.jp もお待ちしています。こちらから投稿を募集しています。