クリエイターたちのロンドンの家 - 1

ロンドンを拠点に活躍するクリエイターのインテリアを見ながらビジュアル(視覚)でロンドンっぽさを感じて頂きたいと思います。

『21世紀の英国デザイン』では、一見すると英国っぽく見えない今のデザインを紹介しましたが、「ロンドンっぽい」デザインは存在します。 今回から数回にかけてロンドンを拠点に活躍するクリエイターのインテリアを見ながらビジュアル(視覚)でロンドンっぽさを感じて頂きたいと思います。 共通するキーワードは"quirky"(風変わりな)、"eccentric"(奇抜な)、"edgy"(先端をいく)、"eclectic"(折衷的な)です。 「ああ、何か(この人たち)自由でいいなー」と自分も殻を破ってみたくなりますよ。

そして今まで何度か書いていますが「伝統と革新の融合」はこの国に根付いているバリューなので、ほぼ全ての家で古いもの(価値のあるアンティーク品あり、ガラクタ市やeBayで見つけた二束三文の掘り出し物あり)と新しいものがミックスされているので、そこにも注目!(→『そこにしかないもの』『あなただけの家 - 2』)。

ロンドンのインテリアと言えば2009年に出版された『New London Style』が秀逸でしたが、最近出版された『Creative Living London』もとても良かったので、この2冊に出てきたインテリアが中心です。

わかりやすくするためにスタイル別に分けてみましたが、個性の表現が最も重視されているので、特定の型にはまるインテリアはありません。 私が適当に名付けました。

(1) 色の祭典系

テキスタイルやジュエリー・ファッションなど職業柄さまざまな色の組み合わせ・ぶつかり合いを日々試し、楽しむデザイナーに多いのが、色で溢れたインテリア。

1人目はモントリオール生まれのエシカルジュエリーデザイナーPippa Small(Pippa Small Jewelley)。 文化人類学の学位を持ち、アジア・アフリカ・インドの各地を旅して原始的な生活を営む人たちの中で生活してきた彼女、インドのお祭りホーリーを彷彿させる彩度の高い色彩にインスピレーションを得ていることがよくわかるお家。

彼女のトレードカラーであるホットピンクのソファを中心にしたリビング。 クッションはウズベキスタン、ラグはトルコとチベット、キャビネットに飾った陶器はモロッコ・日本・エジプト・パナマなどすべて旅先から持ち帰ったもの。

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ソファの後ろの壁にかかっているのはインドの布。 一年の半分は旅先でクラフトを作る人たちと暮していたという彼女は全ての物に現地の人との思い出が詰まっている。

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アパートはもともとディベロッパーが独身男性をターゲットに建てたため、黒と白を基調にしていた。 黒だったピカピカのキッチンをターコイズ色に塗り替えた。

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彼女の仕事場は旅先から持ち帰ったものがインスピレーションの源に。

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アクア色のベッドルームの壁の質感はわざわざ新しい壁にライム(しっくい)を何重にも塗って古い家に出るような壁の質感を出したもの。 ベッドリネンはもちろんホットピンク。

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(2015年3月5日「世界級ライフスタイルのつくり方」より転載)