自分のスタイルを見つける方法

「自分の好きなスタイルと聞かれてもわからない。どうやって見つければいいの?」と聞かれたので「自分のスタイルを見つける方法」についてご紹介します。

最近、「自分の好きなスタイルと聞かれてもわからない。 どうやって見つければいいの?」と聞かれたので「自分のスタイルを見つける方法」についてご紹介します。

職業上、インテリアを例に取りますが、ファッションでもアートでもビジュアル(視覚)に関するスタイルであれば同じ方法が使えると思います。

最初に、日本のインテリアデザイン誌や住宅展示場などでよく使われる「フレンチカントリー」「北欧モダン」のような言葉はいったん忘れてください。 詳しくは『「北欧インテリア」って何?』『ゴスロリとちゃぶ台ひっくり返し』に書きましたが、日本で使われているインテリアを現す形容詞は非常に曖昧です。 また○○スタイルと型に当てはめようとするのも好きなようです(血液型占いとかまさにそうですが)。

本当に自分の好みに迫るには言葉からではなく、ピンとくるビジュアル(視覚)を集めるところから始まります。

ビジュアルはネットでも集められますが、本気でやってみようと言う人には洋インテリア雑誌の購読をお勧めします。 『21世紀の英国デザイン』に書いたように、ロンドンは世界のデザイントレンドを牽引していること、「衣食住」の「住」に多大な情熱とお金を注ぎ込むイギリス人が多大なマーケットを形成していること、から本エントリーの最後でお勧め英インテリア雑誌をご紹介します。

1 - 1. 雑誌をぱらぱらめくり気になる写真を切り取り、その写真のどこかが気になるのかをポストイットに書き留めて写真に貼る。

「この机だけが好き」、「壁の色は好みじゃないけど、床材の粗い感じが好き」など気になる部分は一部でも良い。 理由は具体的である方が良い。 この作業を自宅のインテリアスタイルを決める目的でやる場合は、同居する旦那さん(奥さん)にもコメントをもらうと相手の好みを知る良い機会にもなる。

写真だけではなく、雑誌の記事を読むとどういうインテリアをどういう形容詞で現すのか参考になり、ビジュアルを言葉で表現する際のボキャブラリーが増える。

1 - 2. ネットで画像を集める場合にはPinterestが最適。 この方法の利点は膨大な数があること、弱点は初めに目に飛び込んでくる画像は小さいため、細かなテクスチャー・こだわりなどが感じられにくいこと。

検索ワードを入れてPinterest内をサーチする場合はなるべくスタイルに左右されないワードがいい。 これも同じように気になる理由をメモし画像を"Pin"しておく。

なお私のPinterst boardはこちら。 メーカー名やデザイナー名など聞いた(読んだ)だけでは全く覚えられないけど視覚の記憶力はあるので、まさに「ビジュアルブックマーク」として使っており、好きなインテリアだけではなく仕事で使えそうなメーカー・ディーラーなど何でもPinしています。

とにかくたくさん画像を1 - 1や1 - 2で集めためておく。

2. 画像が100以上集まったら分析する。

切り口としては「地域・国」、「時代」、「都会的 or カントリー」、「男性的 or 女性的」、「木・石など硬い素材 or 布など柔らかい素材」、「ゴージャス・キラキラ or 質素・ざらざら」、「ミニマル系 or コレクター系」など。 だんだん自分の好みが見えてくるはず。

これを長期に渡って続けると、目が肥え奥深さがわかってきて初期に好きだと思っていたものを良く見えなくなることもあります。

3. 好きな部分の共通項を探す。 例えばゴージャスなインテリアが好きでも「モロッコ系」なのか「1920年代のハリウッド系」なのかで全然使うアイテム・素材が異なる。 今まで「木の温かみがあるナチュラル系」が好きだと思っていた人でもモノクロームにまとめるのは好みではなく、ニュートラルな色合いにフューシャやライムなどスパイスカラーを利かせるのが好きだと気づいたりする。

こうやってビジュアル(視覚)をたくさん集め、共通するキーワード(言葉)を探す、という順番でやると、自分だけのオリジナルなスタイルが見つかります。

もちろん好みのスタイルが複数あったり、一見相反するようなスタイルが好きでもOK、それが個性というものなので。

以下、イギリスのお勧めインテリア雑誌のご紹介。 日本からでも購読できる雑誌も多くリンクを貼っています。

私が一番お勧めの雑誌。 英国で一番売れているインテリア雑誌だそうですが、都会に住む20 - 40代向けでアーバンでクールな「旬のイギリス」を現す雑誌。 出てくるインテリアはもちろん素敵なのですが、次のElle DecorationやThe World of Interiorsが手に入らない、異次元の美しさなのに比べ、「こんな家に住みたい!」と憧れながらも頑張ればその憧れが手に入るレベルです。 私もこの雑誌で紹介される家のマテリアルのメーカーを入念にチェックして自分のプロジェクトで使っています。

『あなただけの家 - 1』『- 2』のブログでも記事を紹介しています。

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全世界で発売されるエルデコのイギリス版。 非常にシャープでカッティングエッジ(最先端)なデザインが多く、インテリアだけでなく建築そのものもモダンで余裕のあるスペースが多いせいか大陸ヨーロッパのインテリアが多い。 北欧の最先端インテリアが好きな人は垂涎ものです。

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王宮や女優の豪邸など一般人には程遠い美しすぎるインテリアの数々が毎号特集されます。 プロが撮影した独創的でバラエティに富んだインテリアはインスピレーションの源、インテリア好きなら一度はページをめくってみてください。

英国のクラシックなスタイルが好きならこの雑誌、イギリス人が大好きなガーデニングのページも充実しています。

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イギリスのカントリースタイルが好きならこちら。 上記の高嶺の花系インテリア雑誌とは異なり、手が届きそうなところも魅力。 なお南フランスのカントリースタイルが好きな人にはフランス語ですがCOTE SUDがお勧め。

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あのエルデコ(上記2.)がカントリー版を出しました。 大判で厚めの紙を使い高級感あふれる高嶺の花系カントリー雑誌(笑)。 他雑誌に比べ文字数が少なくお値段も高いが、ただただひたすら美しい。

(2015年2月15日「世界級ライフスタイルのつくり方」より転載)