おしっこを我慢すると人の体はどうなってしまうの?

「おしっこしたい!」というリクエストには応えてあげた方がいいみたい。
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誰でもおしっこを我慢した経験があるはずだ。そんな時、こんな風に思ったことはないだろうか「おしっこを我慢するのって体に悪いの?」

ディスカバリーチャンネルの「Dニュース」によると、時々おしっこを我慢してもそれほど大きな問題にはならない。しかし、おしっこを我慢することが習慣になると、病気になったり、時には手術をしたりしなければいけないような事態になることもある。

ちなみに、成人の膀胱は平均で16オンス(約470ml)の尿を溜められる。トイレに行く回数は、だいたい1日に4〜7回だ。

おしっこをしたい時、体はどうなっている?

Dニュースによると、尿が溜まると膀胱の筋が伸びる。それを膀胱の壁にある受容器が感知し、脳に信号を送る。

それに反応した脳は、膀胱にある排尿筋に収縮するよう信号を送る。その信号を受けて排尿筋は収縮し、膀胱に圧力をかける。その結果、さらに膀胱の筋が伸び、脳に信号が送られる。

これが繰り返されると、私たちは尿意をもよおしトイレに行きたくなる。そして尿道にある内尿道括約筋が開いて、尿を排出する準備をする。

尿道には、外尿道括約筋という筋肉もある。これは尿道を閉めておしっこを漏らさない役割を果たしている、言わば「膀胱の最後の砦」だ。しかし、あまりに長時間おしっこを我慢すると、排尿をうながす排尿筋との競争に負けてしまう。そうなると、意志に反しておしっこを漏らしてしまう。

おしっこを我慢すると、どうなる?

おしっこを我慢するというのは、自然な行為だ。私たちはみな、寝ている間おしっこを我慢している。しかし、膀胱に問題を抱えていたり、我慢するのが習慣になっているようであれば、膀胱に支障をきたす可能性もある。

たとえば、おしっこを我慢し長時間に渡って膀胱に尿を溜めてしまうと、大腸菌のようなバクテリアが繁殖してしまい、尿路感染症になってしまう可能性がある。

それに、おしっこが溜まっていなくても尿意を感じてしまったり、膀胱に尿が大量に溜まっているのに排尿できない「尿閉」になってしまうこともある。

最悪の場合、外尿道括約筋が膀胱を閉めている部分が破裂してしまうというケースもある。そうなると、腹部に尿が漏れてしまい、手術で取り除かなければいけない。

どうやら、おしっこを我慢してもあまりいいことはなさそうだ。体がおしっこをしたい!と訴えかけてきたら、リクエストに応えてあげよう。

Dニュース「おしっこを我慢するとどうなる?」(英語)

ハフポストUK版に掲載された記事を翻訳しました。

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座っていることが体に悪い6つの理由
① 糖尿病のリスクを上げる(01 of06)
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ミズーリ大学の研究者は、一日の大半を座って過ごすことは、糖尿病や肥満、非アルコール性脂肪肝疾患のリスクを上げることになり、そのリスクは定期的に運動していても減らない、と発表した。 (credit:Alamy)
② 死亡リスクを上げる(02 of06)
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アメリカ疫学雑誌の発表によると、約13年にわたる研究の間、1日6時間以上座って過ごす生活をしている女性は、座っている時間が3時間以下の人たちより40%近く死亡リスクが高かった。男性の場合は、1日6時間以上座って過ごす人は18%死亡リスクが高かった。\n (credit:Alamy)
③ テレビの前で時間を過ごすことは、数分でも体によくない(03 of06)
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イギリススポーツ医学雑誌が掲載した研究によると、テレビの前に1時間座っていることで平均余命が22分短くなる可能性がある。また、1日6時間もテレビを見て過ごす座りっぱなしの生活は、平均余命を5年短くする可能性がある。 (credit:Alamy)
④ がんとも関係がある(04 of06)
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MSNBCのリポートによると、乳がんや腸のがんの発症は運動量と関係があり、座っていることは、年間170,000件以上のがんの原因になっている可能性がある。\n\nしかし、記事によると、少しのウォーキングでも大きな効果が見込まれる。「多くのがんの場合、30分の早足でのウォーキングといったシンプルな運動でもがんのリスクを減らすことができるようです」とアルバータヘルスセンターの疫学者クリスティーン・フリーデンライヒはMSNBCの取材に答えている。 (credit:Alamy)
⑤ お尻が大きくなる(05 of06)
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ハフポストUK版の報告によると、体の一部(例えばお尻など)に圧力をかけることで、通常より最大50%多くの脂肪をつけることがある。\n記事によると、科学者たちは、脂肪細胞の前駆細胞が長時間座ることに寄ってぜい肉になり、どんどん増えていくと考えている。これは動かない生活習慣がなぜ体重の増加を引き起こすのかの一つの説明になるかもしれない。\n (credit:Alamy)
⑥ 心臓発作のリスクを高める可能性がある(06 of06)
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Men’s Health誌に掲載されたMedicine & Science in Sports & Exercise誌の記事によると、1日の大半を座って過ごしている人は心臓発作で亡くなるリスクが54%高い、ということをルイジアナの研究チームが発見した。彼らの研究によると、座っていることはそれだけで心血管系疾患の重要なリスクになりうるということである。 (credit:Alamy)

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