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2018年11月30日 11時32分 JST | 更新 2018年11月30日 11時32分 JST

生後7カ月からのプログラミング。日本発の知育玩具「KUMIITA」、米国でも注目。

土屋社長「プログラミングは楽しいと感じれば、小学校でも楽しく学べると思う」

生後7カ月からプログラミングが学べるKUMIITA

 2020年から小学校で必修化されるプログラミング教育。子どもの習い事などでも人気が集まる中、なんと生後7カ月の乳児からプログラミングが学べるというおもちゃが登場した。横浜市のソフトウェア会社ICON(アイコン)が開発した「KUMIITA」(クミータ)だ。

 米国の大手クラウドファンディングサイト「Kickstarter」で2017年に約35,000ドル(約390万円)の資金調達に成功するなど、海外でも注目されている。現在はA-portでクラウドファンディングを実施している。

 KUMIITAは昔からある「組み木パズル」にヒントを得たおもちゃで、12cm×12cmのパネルを並べてコースを作り、本体のロボットを動かして遊ぶ。

 パネルには、矢印の方向に進む▽回転する▽動物の鳴き声を出す▽楽器の音を鳴らす――などといった指示が埋め込まれており、ロボットはパネルの指示に従って動く。

 家が描かれた「ゴール」のパネルにたどりつくと、軽快な音楽を鳴らしてロボットが喜ぶ。パネルのないところに行ってしまうと、なんとも残念そうな暗い音が流れて、指示が間違っていたことを知らせてくる。

 「スタート」から「ゴール」までたどり着くには、プログラミングと同様に順序立てて考えていくことが必要だ。

 ・KUMIITA本体をどのように動かしたいかイメージする(システム設計)

 ・パネルを並べてコースを作る(プログラミング)

 ・KUMIITA本体をスタートさせる(プログラム実行)

 ・コースを外れたら、修正して再チャレンジ(デバッグ)

 こうした流れを体験する中で、楽しみながらプログラミングの考え方を学べるようになっている。

 開発に当たっては、0歳から遊べること、世界のどの国の子どもたちでも遊べることにこだわった。ICONの土屋敏子社長は「誰も手がけなかったものにチャレンジしたかった」と話す。文字は一切使っておらず、イラストで視覚的に理解できるようになっている。

土屋敏子社長

 ICONは1997年に創業した。情報の暗号化などの情報セキュリティーが事業の中心で、ものづくりに取り組んだことはなかった。

 KUMIITAも元々は「基礎をしっかり学んでおくと伸びしろが違う。社員教育でプログラミングの基礎がしっかりと学べるものをつくりたい」と考えたのが始まりだったが、プログラミング教育が小学校で必修化されることを知り、子ども向けの知育玩具として本格的な開発に着手した。

 2017年に米国ではKickstarter、日本ではMakuakeを利用してクラウドファンディングを実施。いずれも資金調達に成功し、製品化にこぎつけた。

 ロボットに親しみがわくように、目の部分をのぞくと顔が映るようにするなど、細部のデザインにもこだわっている。2018年には「第12回キッズデザイン賞」(キッズデザイン協議会主催、経済産業省・消費者庁・内閣府後援)を受賞した。

KUMIITAで遊ぶ子どもたち(A-portのプロジェクトページより)

 現在、3~8歳向けにより高度な遊び方ができる「ぼうけんキット」を開発・量産するためにA-portでクラウドファンディングを実施している。12月1日には横浜の「MARK IS みなとみらい」3階で、体験イベントを予定している。

「生まれたときからKUMIITAがお友達になって一緒に成長できるようにしたい。プログラミングは楽しいと感じれば、小学校でも楽しく学べると思う」と土屋社長は語る。

 将来的にはパソコンやタブレットとも連携できるようにして、より本格的なプログラミングを体験できるようにする考えだ。

 クラウドファンディングは1/31まで。12/15までに支援した人には、12/20にリターンを発送する。

 詳細は、https://a-port.asahi.com/projects/kumiita/

(伊勢剛)