テスラで息子にドッキリを仕掛ける動画が90万回再生 クルマが、イタズラの道具に使われるようになってきた

運転席に誰もいないのに、突然クルマがひとりでに動き始める。

自動運転機能を搭載したクルマが、イタズラの道具に使われるようになってきた。今回ご紹介するビデオは、たくさん公開されている自動運転車によるジョークの一つであり、テスラ・オーナーの父親がスマートフォンで駐車中のクルマを自分の元へ呼び寄せる自動運転機能「Summon(召還)」モードを使って息子にドッキリを仕掛けるというもの。

Tesla Motor Fans』というYouTubeアカウントに、父親のテスラ「モデルS」の助手席に座った少年を映した約30秒のビデオがアップロードされた。車内に1人で待つように言われたのか、少年がつまらなそうにスマートフォンをいじっていると、運転席に誰もいないのに、突然クルマがひとりでに動き始める。

クルマが勝手に動き出したことに気付いた少年は、ダッシュボードを叩きながら「止まれ」と命じ、父親に大声で助けを求める。彼はクルマを始動させたのが父親だとはまったく知らなかったのだ。当の父親は、スマートフォンアプリで愛車のテスラを操作し、ダッシュボードに設置したGoProカメラでこっそり息子の反応を撮影していた。

少年がそれほどパニックになっていないことから、コメント欄にはヤラセを疑う声も寄せられている。だが、父親がクルマの中をのぞき込んで焦っている息子を笑った時、少年は明らかに安堵の表情を見せた。動画がヤラセかどうかは不明だが、面白いことは確かで、公開されてから2週間の間に90万回近くもYouTubeで再生されている。

テスラの革新的テクノロジーが安直なジョークに使われたのは、これが初めてではない。今年4月には、あるモデルSのオーナーが年配の母親を運転席に乗せて、自動運転モードで走らせた。手を触れなくても自動的に回るハンドルに、彼女はさぞかし寿命が縮まる思いをしたに違いない。なお、テスラでは自動運転時にも人間が注意を怠らないように呼びかけている。実際、Summonモードは危険を招く恐れがあり、あるモデルSのオーナーはうっかりSummonを使ってしまい、テスラをトレーラーに衝突させる事故を起こしている。

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