先月、パリで開催された国際コンテンポラリーアートフェア(FIAC)に、大破したフェラーリ「ディーノ308 GT4」がアート作品として出展され、25万ドル(約2500万円)で売却されたことがわかった。
FIACは世界最大級の現代アート見本市で、今年も10月24日から27日までパリのグランパレで盛大に開催された。なかでも注目を集めたのが、フランスの代表的な現代アート作家ベルトラン・ラヴィエが1993年に手掛けたこの「ディーノ」だ。角張ったボディの308 GT4を大破させたもので、ありふれたものに芸術的価値を見出す"オブジェ・トルヴェ"の精神に則った作品だという。
Advertisement
大破した308 GT4に25万ドルの価値があるかどうかは、意見が分かれるところだろう。ディーノと言っても、フレアフェンダーとデイトナ風シートを装備した「ディーノ246 GTS」のデイトナバージョンであれば、高値がつくのも理解できるが、308 GT4に25万ドルというのは、例え新車同様の状態だとしても難しそうだ。
ちなみにこの作品を購入したのはトルコの現代彫刻のコレクターだという。
こちらは2013年11月10日のAutoblogの記事「【レポート】大破したフェラーリ「ディーノ」がアート作品として25万ドルで売却」を日本で発売!」を転載したものです