セルフネイルの基本のやり方を押さえたら、サロン並のネイルも叶います。初心者でも簡単にセルフネイルに挑戦できるよう、必要なネイルグッズや塗り方を豊富な写真を交えて詳しく解説します。
セルフネイルの魅力は、サロンに通わなくても、自宅でいつでも気軽にできて、かつリーズナブルに楽しめること。
でも、ひとつ間違えるとチープな印象になってしまうのがセルフネイル。それゆえなんとなく挑戦できずにいる方も多いかもしれません。
10〜20代の若い女性ならチープな印象でも流行色や流行デザインで乗り切れますが、私たちDRESS世代でそれだと痛々しく見えてしまいます。
でも実はマニュキュアを使ったセルフネイルでも、ポイントさえ押さえればサロン並みのネイルができてしまうんです。
そのポイントというのも意外と簡単。
普段ネイリストたちがどこを見ているのか? どこに注意しているのか? そういったところを何点か注意していくだけ。
さらに、ネイリストであるわたし自身が、セルフネイルで使う主なネイルグッズはたったの12点。それもハサミやアルミホイルなど家庭にあるもので代用できるものがほとんど。
たった12点だけで、実はだいたいのネイルアート(今流行しているものも!)ができます。
この連載を通して、マニキュアだけでもこんな簡単にネイルアートができるんだというのを知ってもらえたらと思っています。第1回目では、初心者の方でも簡単にできる、ネイルの基本のやり方をご紹介します。
■セルフネイルに必要な道具
私流ネイルアートに使うのは画像にある12点ですが、意外と皆さんの自宅にあるものも多いのではないでしょうか。ちなみに画像のものは、やすり以外は自宅にあったもの+100均で購入したもの。でもそれで充分です。
・ハサミ
・やすり(エメリーボード)
・ウッドスティック
・綿棒
・爪楊枝
・ドット棒
・ネイルアートブラシ
・メイク用パフ
・食器洗いスポンジをカットしたもの
・アルミホイルをカットしたもの
・キッチンぺーパーをカットしたもの
・コットン
以下が実際に塗っていく際に使用するものです。
・ベースコート
・マニキュア
・トップコート
■初心者でも簡単! セルフネイルのやり方 基本編
セルフネイル・基本のやり方は基本的にこの手順ですので、まずはこの流れを覚えてしまいましょう。
- 整爪
- ベースカラー
- カラー1回目
- カラー2回目
- トップコート
- 乾かし
■1.整爪
やすりで爪をなでるように形を整えていきます。
爪に角がないようにヤスリでなめらかにしていきますが、画像のように爪のサイドにはやすりをグッと入れ込んで。角が残っていると、引っかけてしまったり、亀裂が入ったりする原因にもなってしまうので、きれいなラウンドを意識しましょう。
甘皮は、綿棒にハンドクリームやオイルをつけて押し上げていきます。このひと手間をするだけで爪がグンと長く見えます。
ウッドスティックでキューティクルラインやサイドラインの取り切れなかった甘皮を取り除きます。
最後にコットンやキッチンペーパーにエタノールや水を含ませて爪の表面をふき取れば、整爪は終わりです。
■2.ベースカラー
ベースカラーを塗っておくことで、後でカラーを塗るときには「その部分をなぞるだけでOK」になります。そのため、このひと手間は惜しまずに。
ベースもカラーも基本的な塗り方は一緒なので、塗り方は3.カラー1回目を参考にしてください。
■3.カラー1度目
カラー1度目はムラがあってもよいので、キューティクルライン・サイドラインをしっかり縁取っていきます。
(商品によっては1度塗りでも発色がよいものもあり、その場合は1度塗りでOK)
ブラシの片側を瓶のフチでしごいてカラーの量を調整し、爪の先端に塗っていきます。先端は厚塗りは避けたいので、手をひっくり返してサッとなでるだけにします。
先端に塗ったら爪の表面にカラーを乗せていきますが、ここで大事なことを1つ。
カラーはキューティクルラインに沿ってきれいに塗ること! これがすごく重要で、キューティクルラインのカラーがガタガタだとチープな印象になってしまうので注意です。
やり方はこう。まず、爪の際より少し指先側にカラーを乗せ、それをキューティクルラインまで押し上げて、爪の先端に引いてくる。この流れを押さえてください。
サイドは、ブラシのフチを使って「縁取り」していくイメージです。
カラーを塗る際、ブラシは必ず寝かせて、真っすぐに引いてくるのがポイント。
■4.カラー2度目
カラーのラインは1度目ですでに整えているので、2度目はカラーをムラなく乗せるだけのイメージです。
ちなみにカラー2度目だけに限りませんが、ブラシは寝かせて圧をかけずに塗ること。
ブラシを立てて塗ると、1度目に塗った色をえぐってしまうので注意。そしてブラシを引く向きは、絶対に一方向のみ(爪先に向けて)のみです。
■5.トップコート
トップコートはメーカーごとにたくさんの種類が販売されています。
速乾を謳ったものは使いやすいですが、仕上がりの厚みが少ないので、チープな印象になりがち。
個人的には速乾ではない商品を厚めに塗ってサロン風に仕上げるのがおすすめです。
トップコートの塗り方は「基本の塗り方」と同じで、ウロウロせずに真っすぐ引いていき、表面をすべて覆ったら完成となります。
先端も忘れずに一塗りすることで、もちが違ってきますのでお忘れなく。
■6.乾かし
マニキュアは、ジェルネイルとは違って「よく乾かす」必要があります。しっかり乾いていないうちにどこかに当たってしまうと、カラーがえぐれてしまうなどせっかくの努力が台なしに。
早く乾かすために「ドライヤーの冷風をあてる」「氷水に指を入れる」などありますが......やっぱり時間をかけて乾かす必要があって、私の場合は最低1時間は指先を使わずに乾かしています。
夜寝る前にセルフネイルをして、そのまま読書などしながら1時間放置、だと過ごしやすいかもしれません。
その後、就寝というスタイルです。
■セルフネイル、フットのやり方を覚えよう
フットネイルも基本的なやり方はハンドと同じですが、フットではケアがより重要になります。
というのも、フットはハンドよりも甘皮が厚く角質もつきがちなため。
かつ、フットの甘皮は頑固で取れにくいので、サロンでは施術前に40℃くらいのお湯を入れたフットバスを10分ほど使用し、甘皮を柔らかくしてからメタルプッシャーというもので甘皮を押し上げます。
セルフネイルでは、フットバスの代わりにお風呂上りの皮膚が柔らかくなっている状態でケアをおこなうのがいいでしょう。
もしお手持ちであればメタルプッシャーで、なければ綿棒などで爪元の甘皮を押し上げた後、水またはエタノールを含ませたやコットンやキッチンペーパーで汚れをきれいに拭き取ります。
これだけで余分な角質が取り除かれて爪が一回りも二回りも大きくなります!
ちなみにフットの場合、ヤスリを爪に垂直に当て一定方向に削り、角を軽く削り落とすスクエアオフの形に整えると見栄えがよくなります。
塗り方はハンドと同じですが、フットの場合はハンド以上に手間を惜しまずにケアをすること!
以上がセルフネイルの基本的なやり方ですが、意外と簡単にできると感じた方は多いのでは?
ネイルグッズはすべて100均のものでOKなので、ぜひセルフネイルを試してみてください!
この記事のライター
(2018年1月8日「DRESS」より転載)