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2018年03月01日 09時57分 JST | 更新 2018年03月02日 03時18分 JST

"ビットコイン生みの親"「サトシ・ナカモト」を名乗る人物、5500億円相当の資産を盗んだと訴えられる

最大110万BTCを奪ったとして、かつてのビジネスパートナーの遺族から訴訟を起こされた。

2016年に「我こそはサトシ・ナカモトなり」と名乗り出たことで知られるオーストラリア人実業家クレイグ・ライト氏が、かつてビジネスパートナーだった故デビッド・クレイマン氏とともに所有していたビットコイン、最大110万BTCをすべて奪ったとして、クレイマン氏の遺族から訴訟を起こされました。この2人はごく初期のビットコイン開発に関わっていたとされます。

デビッド・クレイマン氏は2013年に他界しました。しかし、クレイマン氏の兄弟であるアイラ・クレイマン氏は、クレイグ・ライト氏がクレイマン氏の所有していたビットコインなどの資産をだまし取ったと訴え出ました。

Motherboardが伝えるところによると、ライト氏とクレイマン氏はごく初期のビットコイン開発に関わっており、2人で最大110万BTCを保持していたと考えられています。

訴訟内容によるとライト氏は2013年、クレイマン氏が亡くなった直後に遺族に連絡し、2人の会社W&K Info Defence Researchの経営権をライト氏が譲り受ける契約を取り交わしていたと主張、偽造サインが記された偽の契約書類を提示してクレイマン氏の資産を独占したとのこと。

アイラ・クレイマン氏はライト氏がだまし取ったビットコイン他の資産はおよそ5500億円の価値に相当するとしています。また提示された契約書類に関しても、ライト氏に問いただした際にコンピューターで偽造したことを認めたと主張しています。

ライト氏は、2016年に自身がビットコイン開発者のサトシ・ナカモトだと主張して、その名を世界に知られるところとなりました。しかしその後は自身がサトシである確たる証拠を提示するとしつつも、結局「勇気がない」として、自ら表舞台を降りています。この行動の裏にはオーストラリア政府からの税金などに関する調査などがあったと言われています。ライト氏はその後、自身の経歴詐称なども発覚したりしていましたが、依然としてビットコイン開発者の一人である可能性は否定されてはいません。

ちなみに、サトシ・ナカモトが所有すると言われるビットコインはおよそ100万BTCとされ、2人が所有していた可能性のある最大110万BTCと非常に近い値となります。サトシ所有のBTCは長らく動かされた形跡がないため、ずっと誰かの手元で寝かされている可能性が高いはず。もし本当にライト氏が110万BTCを独り占めしたのであれば、それをそのまま置いている理由も気になるところです。

(2018年2月28日Engadget日本版「自称「サトシ・ナカモト」のライト氏、最大110万BTCを奪ったとして元同僚の遺族から訴えられる」より転載)

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