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ドイツで開催中の楽器見本市Musik Messe 2014 で、コルグがエレキギター用エフェクターの新製品KORG Nuvibe を発表しました。
コルグはNuvibe の製品ページで、「伝説的ギタリストが愛用し、ウッドストック・フェスティバルで鮮烈のデビューを果たした日本製モジュレーション系エフェクターと言えば、ピンとくるのではないでしょうか。」として元ネタを明言していません。
しかしジミ・ヘンドリックスの使用とその生産数の少なさから伝説化・超プレミア化している「シンエイ Uni-Vibe」の復刻であることは、外観からも明らかです。
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Nuvibe の開発にあたっては、オリジナルUni-Vibe の開発者であり、現在はコルグの監査役を務める三枝文夫氏が監修として参加。Nuvibe の本体底面には三枝氏と思われるイラストとサインが描かれています。
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肝心のサウンドについては、Uni-Vibe に使用されていたパーツが入手困難なため、それをシミュレートしたオリジナルの回路を開発するなどして、独特のサウンドを「パーフェクトに再現」したとしています。
またエフェクトオフ時でも独特な音質変化を与えるというUni-Vibe の特徴を再現するため、三枝氏の設計による新しいバッファー回路を搭載。エフェクトの掛かり具合を調節するフットペダルを踵側に踏み切ると、エフェクトは掛けずバッファー・アンプとして使用できます。
さらに Nuvibe は単なる復刻にとどまらず、新機能としてオリジナル波形を作成できるWAVE スライダーや、エフェクトオフ時にギターのシグナルに影響を与えないトゥルーバイパス機構を採用するなど、現代的な仕様も備えます。
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本体サイズは260 x 170 x 67mm。重さ約1.5kg。電源は単3形アルカリ乾電池6本、または別売のAC アダプターで動作。付属品はエクスプレッションペダルと接続用ステレオケーブル、動作確認用電池6本。
KORG Nuvibe は2014年5月発売予定。価格は未発表です。
なおオリジナルの開発者が在籍・監修したにもかかわらず、KORG がNubive をUni-Vibe の復刻と明言しない理由は、MXR ブランドのエフェクターで知られる米国Dunlop Manufacturing がUni-Vibe の商標を所有しているためと思われます。
1969年のウッドストック。ジミ・ヘンドリックスの足元にはUni-Vibe が見えます。
オリジナル シンエイ Uni-Vibe。画像はWikipedia より。
![](https://img.huffingtonpost.com/asset/5c63c9602000008b026e8e4e.jpeg?ops=scalefit_720_noupscale)
(2014年02月27日「Engadget日本版」より転載)