さて、今年も滞りなく新型のiPhoneが発表されましたね。前モデル「iPhone X」発表が昨日のように感じてします。かく言う筆者も熾烈な争奪戦に身を投じ、なんとかiPhone Xの発売日ゲットを果たして、今も愛用しています。(発売日入手については詳しくはこちらの記事を参照)
そんな筆者のiPhone Xも本日をもって晴れて旧モデルとなったわけですが、入手以来ずっと気に入って使ってきたので、今回発表された新型iPhoneの3モデル、どれもが気になるところ。大サイズや廉価モデルの投入、各種パワーアップと順当なマイナーチェンジが施されたと感じているところです。
新型iPhoneに感じる安堵感と及第点以上のラインナップ
まず、どうしても強調しておきたいのが3モデルに共通するデザイン。あれだけ賛否両論あった「ノッチ」がきっちり踏襲されているではありませんか。筆者は、iPhone Xのノッチが非常に気に入っており、今回も採用されていることを知って胸をなで下ろしているところです。
あのノッチが邪魔だとか無粋だという声もありますが、カメラの搭載位置以前に、iPhone Xの等幅ベゼルに良きアクセントとなっていると感じています。さらに、あのノッチがないと画面の上下が直感的にわからないこともあるので、筆者的には非常にウエルカム。
次に、大サイズのXS Maxと廉価モデルのXRが追加されたラインナップですが、これもかなりの高評価。大サイズのiPhone Xが出るという噂はありましたが、廉価版はホームボタンが搭載されたiPhone 8の後継モデルではないかと予想していただけに、良い意味で期待を裏切ってくれました。
iPhone XS Maxは「少々重くても画面は大きい方が良い」と考えている筆者にはピッタリのモデル。スマホで漫画などの電子書籍を読む人にとっては、最有力となるモデルだと感じます。
iPhone XRは、今回のラインナップの中で最注目しているモデルです。価格もさることながらカラバリや潔いスペックのオミットなど、旧モデルからの買い替え需要を満たすキラーモデルだと考えています。また、「廉価モデル」と前述しましたが、CPUはXSやXS Maxと同じですし、DSDSも搭載しているので、一概に「廉価」とは言い難い仕様。カメラの性能やストレージ容量などを妥協できる人にとっては十分な性能と言えます。
肝心のiPhone Xsですが、カラバリの追加と各部のスペックアップということで、順当なマイナーチェンジ。逆に言うと、他2モデルに比べてインパクト少なめと言えるかも知れません。
ホームボタン搭載iPhoneからの買い換えなら「新しいガジェット」感アリ
前述の記事にも書きましたが、昨年、筆者がiPhone 8をスルーしてiPhone Xを購入した理由の一つに「デザイン」があります。それまで使用していたiPhone 6sから2年の買い換えサイクルだったこともあり、もしiPhone 8を選んでいたら似たような絵面をまた2年眺めることになるのか......とう懸念があり、せっかく新品のガジェットを購入するのだから、見た目もいままでとは一新したいというのが購入の決め手となりました。
その点、今回発表されたiPhone XS、iPhone XS Max、iPhone XR全てがホームボタンが廃止された全画面仕様。iPhone 6、6s、7、8から買い換える人は、間違いなく「新しいガジェット」感を満喫できると思います。
正直、現行のiPhone Xには満足している
筆者は、iPhone Xの用途として、通話、メール、WEB、SNS、メッセンジャー、カメラなどなど、一般的なコミュニケーション及びビジネスツールとして使用しています。3DやVRなどの重いゲームはほとんどしないため、iPhone Xの処理性能に一切の不満はありません。また、購入の決め手となったデザインに飽きないことも、買い換えに二の足を踏んでいる理由の一つとなっています。
では新型iPhoneに買い換えるべきか否か?
まだ実物に触れていないので断言はできませんが、現在iPhoneを使用している方で、キャリアの端末割引が切れるタイミングの人、またはすでに切れているが新型iPhoneの発表を待っていた人は、いずれのモデルもオススメできます。特に、iPhone 6、6s、7あたりを使用している人は、新しいエクスペリエンスに遭遇できるかと。
どのモデルにするかですが、現在、Plusを使っている人はXs Maxがサイズ的に妥当。Plusナシの普通サイズのiPhoneを使っている人は、カメラにコダワリがなければ新規ラインナップということもあり、XRが価格的にもオススメと考えています。
ただし、カメラの性能はスペックだけでは計れないところがあり、現在、アップル公式サイトなどで観られるサンプル画像のように、プロのカメラマンがそれなりのシチュエーションで撮影した作例ではなく、一般の人が街中で気軽にとったスナップを参考にするのが良いでしょう。
問題は、昨年iPhone 8やiPhone Xを購入した人。SIMフリーモデルを購入するなどして、キャリアの端末割引の恩恵がないひとはフトコロと相談といったところでしょうか。特にiPhone 8を購入した人は新型に買い換えるだけで斬新さが味わえると思います。
最後に筆者のようにiPhone Xのキャリアモデルを購入した人。現在、iPhone Xを使用しているということは、1年以下での買い換えとなり、月々サポートのようなキャリアの端末割引の期間が残っているはず。余程ヒキがないとコスト的な問題が浮上します。
また、前述の「新しいガジェット」感も、ホームボタンを搭載したiPhoneからの買い換えに比べたら見た目の斬新さは控えめ。より高速な処理性能とバッテリー持続時間、DSDSなど、どうしても欲しい機能が明確にある人以外は買い換えがピンとこないのが正直なところでしょう。
端末割引が丸々一年間残っている状況を考えると、今のiPhone Xもう一年使用して来年に予想されるフルモデルチェンジを狙うというのが濃厚でしょう。
あえて、筆者が新型を購入するとしたらiPhone XS Maxを選ぶと思います。ただし、万が一購入するとしても、あのギスギスとした発売日ゲットの争奪戦には巻き込まれたくないというのがホンネです......。
(2018年9月13日 Engadget日本版「【新iPhone感想戦】私のiPhone Xが旧型になった日。買い換えるべき?」より転載)
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