ベスパ初の電動スクーター、10月より欧州で販売開始

アメリカとアジア市場へは2019年前半に

[Engadget US版より(原文へ)]

ベスパの電動スクーターはこれまで年内の出荷開始が予定されてきましたが、実際に「ベスパ・エレットリカ(Vespa Elettrica)」が入手できるであろう時期がよりはっきりしました。車両の量産は来月から開始され、ヨーロッパ市場でのオンライン販売が10月に開始されます。なお、アジアとアメリカでは2019年前半から販売が開始される予定です。

親会社のピアッジオ・グループは車両価格をまだ発表していませんが、エレットリカは現行のベスパのハイエンドモデルに相当する価格になることが明言されています。

エレットリカの最長航続距離は100kmで、50ccスクーターよりも優れたパフォーマンスを発揮します。バッテリーの充電時間は4時間で、1000回の充電サイクル(あるいは10年後)でもバッテリー容量の80%以上が維持されます。最高速度についての情報はまだありませんが、Ecoドライブモードでは速度が時速30kmに制限され、電池寿命が保護されます。エレットリカの動作は静かで、歩道近くや車両を検知したり、渋滞を避ける別ルートを提案するといったAI(人工知能)機能も搭載されています。

ピアッジオはハイブリッドバージョンとなる「エレットリカX」のリリースも予定しており、こちらでは最長航続距離が200kmとなります。通常のエレットリカよりもバッテリーパックが小型化(航続距離は50km)され、ガソリン駆動によるジェネレーターを搭載する点が違いです。バッテリー容量が一定レベル以下になるとジェネレーター動作に切り替わりますが、ライダーはマニュアルスイッチにより引き続き短距離移動用に電気モーターを使用することもできます。

編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。

原文著者:Kris Holt

(2018年8月29日Engadget日本版より転載)

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