怒ったピューマに、ハイキング中の男性が6分間追跡される。「もう終わりかと思った」

手に汗握る6分間です……

アメリカ・ユタ州で、ハイキング中の男性が約6分間に渡ってピューマに追跡されるという恐怖の体験をした。

追跡されたカイル・バージェスさんは「もう終わりかと思いました」とInstagramに投稿している。

バージェスさんは10月10日夕方5時頃、ユタ州プロボに近いスレートキャニオン公園でハイキングをしていた。

途中、バージェスさんはピューマの子どもに遭遇。

「最初、ボブキャットかと思いましたが、それはピューマの子どもでした。母親は、私を気に入らなかったようです」と説明する。

母ピューマは、歩いていたバージェスさんに向かって猛スピードで突進してきた。

突然の出来事に慌てふためき、恐怖を感じたバージェスさん。

必死にピューマの母親から離れようとしながら「向こうへ行ってくれ」と叫んだり、「いい子だから」と懇願したり、「ガォ〜ッ」と唸り声をあげたりした。

「近寄らないから」「あっちへ行ってくれ!子どもたちのところへ戻って」と叫ぶ声も動画には記録されている。

ピューマは何度か、バージェスさんに飛びかかるようにして威嚇したが、約6分間の追跡の後に子どもたちがいる方向へと走り去った。

バージェスさんはNBCのインタビューで、「もうこれは、やられるに違いないと思いました」「身体中からアドレナリンが出ていました」と恐怖の追跡を振り返る。

地元テレビ局KSLによると、バージェスさんは以前にもハイキングコースの近くで野生生物を見たことがあり、何か動物がいるのに気づいて軽い気持ちで動画撮影を開始したという。

母ピューマが去った後、バージェスさんは30分間待って、来た道を戻った。

ユタ州野生生物保護局マネージャーのスコット・ルート氏は「ピューマは、子どもから離れて欲しかったんだろう」と、KSLに説明する。

「母親ピューマは、バージェスさんが脅威ではないと確認したかったのでしょう。彼女はバージェスさんに、ここから立ち去らなければならないと警告しました。そして彼は、それに従いました」

また、野生生物がいる場所にはなるべく一人でハイキングに行かないほうがいい、ともルート氏は述べている。

ハフポストUS版の記事を翻訳・加筆しました。

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