大量の巨大カタツムリがフロリダで捕獲。成長すると体長20センチに、感染症の恐れも

巨大カタツムリ「アフリカマイマイ」は、人間に髄膜炎を引き起こす可能性のある広東住血線虫を寄生している場合もあるという。
アフリカマイマイ(2017年ウクライナで撮影)
アフリカマイマイ(2017年ウクライナで撮影)
NurPhoto via Getty Images

侵略的外来種の巨大カタツムリが、フロリダ州ニューポートリッチーで大量に目撃されている。

同地域では6月23日以降、1000匹以上の巨大なカタツムリ「アフリカマイマイ」が捕獲された、とフロリダ州農業消費者サービス局(FDACS)の職員が記者会見でと述べた。

同局の声明によると、このカタツムリは500種類以上の植物を食べ、成長すると体長8インチ(約20センチ)にもなることで知られている。そして、人間に髄膜炎を引き起こす可能性のある広東住血線虫を寄生している場合もあるという。

またアフリカマイマイは、アメリカでは無許可での輸入や所有は違法とされている。

同局は、Twitterにアフリカマイマイの「指名手配」画像などを投稿。市民に目撃情報を求めると共に、ニューポートリッキー地区で検疫措置を実施し、地域の建物などに殺虫剤を散布し駆除活動を行なっている。

1966年にアメリカに初上陸したこのカタツムリは、以前から同局にとって悩みの種となっていた。

ニュースウィーク誌によると、1966年にマイアミに3匹のアフリカマイマイが「密輸」されてきてから、フロリダ州は7年の歳月と100万ドル以上(約1億3700万円)を費やしてこのカタツムリを駆除したという。

しかしこのカタツムリは2011年に再びマイアミに現れ、同州は調査や16万8000匹のカタツムリを見つける作業に2400万ドル以上(約33億円)を費やしたそうだ。

フロリダ州農業委員会のニッキー・フリード氏は2021年10月に、同州で2度目のアフリカマイマイの根絶を宣言(少なくとも3年間目撃されていなかったため)していた。

フリード氏は7月7日、このカタツムリが再び根絶されることをフロリダ市民に保証した。

「これまで2度も根絶してきており、今回もやります。『やるか否か』ではなく、『いつ』やるかの問題です。...フロリダから再びアフリカマイマイがいなくなるように、みんなで一緒に見つけ、連絡を取り合い、根絶させましょう」

ハフポストUS版の記事を翻訳・編集しました

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