米Amazon、新型コロナ対応で10万人を新規雇用「かつてないほど労働力を必要としている」

増え続ける需要に、4月末までは時給アップも

Amazonは3月16日、アメリカで10万人を新規雇用すると発表した。

新型コロナウイルスの影響で、Amazonなどオンラインショッピングの需要が急増していており、「この時期、かつてないほど労働力を必要としている」とAmazonは説明する。

「現在、我々は社会的な距離を取らなければいけないという状況に置かれています。そのような中で、特に高齢の人たちや健康上の問題を抱えている人たちに、自宅まで生活必需品を届けるのは極めて重要なことです」と、同社のデイブ・クラーク氏はつづる。 

サンフランシスコにあるAmazonの倉庫で働く従業員
サンフランシスコにあるAmazonの倉庫で働く従業員
Jeffrey Dastin / Reuters

募集はフルタイムとパートタイムの両方で、倉庫業務もしくは配送業務に配置される。 

また、4月末までは時給アップの対策も取る。アメリカで2ドル、イギリスで2ポンド、ユーロ圏で2ユーロ、それぞれ時給を上げるという。

Amazonは今回の増員を、雇用を失った人たちの受け皿にもしたいと説明する。

「この危機の中で、サービス業やレストラン、観光業で働く人の多くが、職を失っています。私たちは、そう言った方々を、通常の生活が戻って元の雇用主が再雇用できるまで、迎え入れたいと思っています」

新型コロナウイルス対策で、「社会的な距離」を取るように求められる中、自主隔離やリモートワークが広がっている。

各地で飲食店も一時的な閉鎖を余儀なくされ、多くの人たちが買い物をオンラインショッピングに頼っている。

Amazonでは一部の商品が欠品したり、配送より通常より時間がかかったりしており、24時間対応で状況を改善すると13日に発表していた。

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