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2021年06月24日 14時10分 JST

ブリトニー・スピアーズ、父親を批判「私は自分の人生を生きる権利がある」。後見人の解除求める

「私はもう、ひとりぼっちだと感じるのに疲れました」ブリトニー・スピアーズ氏が初めて公の場で、自身の後見人について語りました

歌手のブリトニー・スピアーズ氏が6月23日、自身の後見人制度について初めて、公の場で発言した。

スピアーズ氏の父親らによる後見人は2008年に始まり、約13年続いている。

この日ロサンゼルスの裁判所で開かれた審理にスピアーズ氏は電話で参加し、後見人制度は「虐待」であり終わらせて欲しいと求めた。

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『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』の上映会に出席したブリトニー・スピアーズ氏(2019年7月22日)

さらに「私はこれまで、自分は幸せで、問題ないと伝えてきましたが、それは嘘でした」と述べ、「私はショックを受け、トラウマに苦しんでいます」「真実を言えば、私は幸せではなく、眠ることができません。あまりにおかしな状況に怒りを感じ、ふさぎこんでいます。毎日泣いています」と明かした。

自分の人生を生きる権利がある

約20分間にわたる証言で、スピアーズ氏は後見人制度のために、自分の望むように生きられていない現状を語った。

スピアーズ氏によると、同氏が妊娠を望んだ時、避妊具を外すために病院に連れていって欲しいと頼んだが、後見人に拒まれた。「私は結婚して子どもが欲しい。それなのに結婚できないと言われました」とスピアーズ氏は語った。

また、ラスベガスでの定期公演への出演を拒否しようとした時には、セラピストから、意志に反してリチウム(躁うつ病の治療薬)を飲まされたという。

その結果、ひどく酔っ払ったような状態になり、6人もの看護師に看護されることになったとスピアーズ氏は説明した。

また、父親の指示で1カ月6万ドルする治療施設に無理やり入れられたこともあったという。その時のことを振り返り「私は電話で1時間泣きました。しかし父は、自分の娘をコントロールし、傷つけることを心から楽しんでいた」と述べた。

そして、後見人に管理されながら生きてきた時間について、「後見人制度は利益以上に害をもたらしています。私は自分の人生を生きる権利がある」と訴えた。

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審理が開かれている間、「#FreeBritney(ブリトニーを自由に)」というスローガンを掲げて後見人に反対する人々(2021年6月23日)

#FreeBritney(ブリトニーを自由に)

父親のジェイミー・スピアーズ氏が、ブリトニー・スピアーズ氏の後見人となったのは、スピアーズ氏が26歳だった2008年だった。

後見人は、メンタルヘルスの問題を抱えているなどして財産を管理できない場合、本人に代わり財産などを管理する制度だ。

スピアーズ氏は2000年代中旬にメンタルヘルスの問題が悪化し、2008年に2度入院させられた。

そして自身の資産や体調管理をすることが難しいと判断されたため、父親のジェイミー氏と弁護士のアンドリュー・ウォレット氏が共同後見人になって、ブリトニー氏の仕事や資産、ふたりの子どもとの関係を管理することになった。

ウォレット氏は2019年に後見人を辞めたが、ブリトニー氏の強い抵抗にも関わらず、ジェイミー氏は今でも後見人にとどまっている。

しかし近年、ジェイミー氏が後見人を続けていることに対する批判が高まっており、スピアーズ氏のファンは「#FreeBritney(ブリトニーを自由に)」というハッシュタグを作って、「成功した女性が、自分が稼いだお金をコントロールされるべきではない」と訴えてきた。

また、スピアーズ氏のボーイフレンドのサム・アスガリ氏は23日、Instagramのストーリーに、#FreeBritneyと書かれたTシャツを着た写真を投稿し、スピアーズ氏へのサポートを表明した。

INSTAGRAM
サム・アスガリ氏のInstagramストーリーのスクリーンショット

ひとりぼっちに疲れた

スピアーズ氏の後見人をめぐっては、スピアーズ氏の置かれてきた環境や彼女の苦悩を描いたニューヨークタイムズ制作のドキュメンタリーが2021年2年初めに公開されたことで批判が高まり、スピアーズ氏への支持が広がった

今回の審理の後も、様々な人たちがスピアーズ氏へのサポートを表明している。

マライア・キャリー:ブリトニー、私たちあなたを愛しています!!!どうか頑張ってください

ジェイミー氏の弁護士のビビアン・ソーリーン氏は、「ジェイミー・スピアーズ氏は娘がこのような痛みを感じていることを悲しんでいます。スピアーズ氏は娘を愛していて、彼女に会いたいと願っています」という短い声明を読み上げた。 

一方、スピアーズ氏は約20分の証言の最後で「このままずっと、(審理の)電話での会話を続けていられたらといいのに」と語った。

「電話を切った後に突然『ノー』という声が、何度も聞こえるような気がします『ノー、ノー、ノー』。そして突然、袋叩きにされ、いじめられ、そしてひとりぼっちで取り残されているように感じます。私はもう、ひとりぼっちだと感じるのに疲れました。他の人たちと同じ権利が欲しいのです。他の人たちと同じように子どもや家族が欲しいのです」

ハフポストUS版の記事を翻訳・編集しました。