店にレインボーフラッグを掲げた米女性が射殺される「動じない信念を持つ人だった」

友人の映画監督は「反同性愛やトランスの言動が危険ではないと思う人たちは、もう一度考えなおして欲しい」と訴えています
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fhm via Getty Images

アメリカ・カリフォルニア州南部で8月18日、店の前にレインボーフラッグを掲げていたブティックのオーナーが射殺された。

殺害されたのは、ロサンゼルスから車で1時間半ほどの場所に位置するレイクアローヘッドにあるブティック「Mag Pi」オーナーのローラ・アン・カールトンさんだ。

サンバーナーディノ郡の保安官事務所によると、18日夕方に銃撃事件が発生したという通報を受けて保安官代理がMag Piに駆けつけたところ、カールトンさんが店内で銃撃されて負傷しており、現場で死亡が確認された。

容疑者は徒歩で逃走したものの、その後銃を持っているところを保安官代理に発見され、撃ち合いの末に射殺されたという。容疑者の身元はまだ特定されていない。

保安官事務所は「捜査の結果、容疑者は店の外に掲げられていたレインボーフラッグについて複数回侮辱的な発言をした後に、カールトンさんを撃ったことがわかった」と述べている。

コミュニティが追悼「支えとなる存在だった」

性的マイノリティの居場所作りに取り組む支援団体「レイクアローヘッドLGBTQ」は19日、「私たちの友人そして支援者であるローリ・カールトンさんが店の前のLGBTQ+のプライドフラッグを守って亡くなりました」とInstagramで述べ、追悼した。

支援団体によると、カールトンさん自身はLGBTQ+当事者かは明確にしていなかったが、コミュニティのありとあらゆる人たちを支援し擁護するために、自分の時間を捧げていた。

同団体は「私たちはすべての人に対するヘイトクライムに立ち向かう」とも述べている

地元の食品生協「マウンテン・プロビジョンズ」も19日、「ローリは私たちのコミュニティの支えとなる存在だった」とFacebookでコメントした。

投稿によると、カールトンさんは夫とともに、猛吹雪で困窮した人たちに無料で食糧を配るプログラムに携わっていたことがある。

マウンテン・プロビジョンズは「平等や愛、正義について動じない信念を持つ人でした(中略)私たちは彼女が守り続けた価値観のために闘い続けます。彼女の死は無駄にはなりません」と述べ、「ローリに敬意を表して旗を掲げよう」と呼びかけている。

さらに、映画『ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン』のポール・フェイグ監督も、「素晴らしい友人」と呼んでカールトンさんを追悼

「ローリ・カールトンは私の友人でした。素晴らしい人で、LGTBQ+だけではなく、様々なコミュニティに貢献しました。彼女の身に起きたことは真の悲劇です。反同性愛やトランスの言動が危険ではないと思う人たちは、もう一度考えなおしてください」とXに投稿している。

Mag Piのウェブサイトによると、カールトンさんはファッション業界に長く身を置き、ケネスコールの役員として15年働いていたこともある。

家族について「同じ男性と28年間結婚し、9人の子どもがいるブレンドファミリーの母親」と紹介し、Mag Piを「夢を追い続けるための場所」だと説明している。

ハフポストUS版の記事を翻訳・編集しました。

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