アートとカルチャー
2021年12月27日 18時19分 JST

「チェブラーシカ」公式サイトと公式Twitterが12月31日で終了へ

旧ソ連諸国以外の全世界で商品化する権利をめぐって、日本とロシア側でトラブルになっていました。

Alexander Shcherbak via Getty Images
モスクワのソユーズムリトフィルムの関連施設で展示されているチェブラーシカの人形(2018年撮影)

ロシア生まれの人気キャラクター「チェブラーシカ」の公式サイトと公式Twitterが12月31日で終了する。チェブラーシカをめぐっては、日本側とロシア側で著作権トラブルになっていた。

■公式声明は?

公式サイトには11月30日付けで「これまで本オフィシャルサイトを運営してまいりましたが、2021年12月31日をもって本サイトを終了することとなりました。これまでのみなさまのあたたかい応援には感謝の言葉しかありません。ありがとうございました。今後もチェブラーシカを変わらずご愛顧頂けましたら幸いです」と記載されている。

公式Twitterも12月27日付けで「2021年12月31日をもって終了いたします。
これまでご覧いただきありがとうございました」と告知された。「お疲れ様でした!」「いつかまた、帰って来る日を待ってるよ!」などと感謝や激励のツイートが寄せられている。

■不思議な動物「チェブラーシカ」とは?

公式サイトスタジオジブリの解説によると、チェブラーシカとはオレンジの木箱に閉じ込められて、遠い南の国からやってきた、大きな耳がある正体不明の生物。起こしてもすぐに倒れてしまうので「チェブラーシカ(ばったりたおれ屋さん)」と名づけられたという。

1966年にロシアの児童文学作家エドゥアルド・ウスペンスキーの『わにのゲーナ』で初登場した。その後、ロマン・カチャーノフ監督の手で人形アニメーション「チェブラーシカ」となった。このアニメは1969年から83年にかけて全4話の短編映画が公開され、ロシアでは知らぬ者がいない、絶大な人気を誇る国民的映画となったという。

 

■日本側とロシア側の認識が対立。著作権トラブルに

チェブラーシカは、旧ソ連諸国以外の全世界で商品化する権利をめぐって、日本とロシア側でトラブルになり、日本での訴訟に発展していた。

サンケイビズによると2020年4月、旧ソ連から続くロシア国営アニメ制作会社「ソユーズムリトフィルム」が「チェブラーシカの著作権は16年前に旧幹部が日本側に渡したが、契約期限や条件をめぐり双方に深刻な意見の相違がある」と契約は無効と主張。著作権を取り戻す意向を示していた。

これに対して、日本側のチェブラーシカ・プロジェクト有限責任事業組合は当時、「ロシア側から契約条件が不満と断続的に改善要求を受けてきた。いつでも話し合いを再開する用意がある」としていた。