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2020年07月03日 13時25分 JST | 更新 2020年07月22日 15時00分 JST

会社と距離を置きながら働く。フリーランスと会社員の境目が曖昧になってきた【7月7日21時に生配信】

「会社に所属する」とはどういうことなのか。会社員も、複数の会社からの依頼で仕事をするフリーランスも「会社との適切な距離」がポイントになってくるのではないか。7月7日21時から生配信されるTwitter番組「ハフライブ」。小説家 平野啓一郎さんらをゲストに招き「帰属先を掛け持ちする生き方」を考えます。

(左)平田麻莉さんご提供/(右)Kaori Nishida
平田麻莉さんと平野啓一郎さん

新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけに、フリーランスの収入が減ったり、取引停止に追い込まれたりしている。

仕事がなくなったときの手当てや補償などのセーフティーネットも不十分だ。社会はここまで、フリーランスに対して冷たかったのか、と驚かされる。

ただ、こうした大変な状況であるにも関わらず、「フリーランスを続けたい」という人が85%にのぼったとの調査結果もある。

また、フリーランスとは違う働きかたをしているようにみえる会社員の人も、在宅勤務が増えて、身も心も会社と距離を置きながら働くスタイルが一般的になってきている。

これからは、フリーランスと、会社員の違いが、なくなっていくのかもしれない。

7月7日午後9時のTwitter生配信番組「ハフライブ」では、私たちが「会社と距離を置きながら働くこと」について話し合います。

ゲストは、プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会の平田麻莉代表理事と、複数の自分を大事にしながら生きる「分人主義」を提唱してきた小説家の平野啓一郎さんです。

番組URLはこちら(無料視聴)です⇒https://twitter.com/i/broadcasts/1PlJQNnojBBxE

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イメージ写真

「自粛で仕事を失い、収入ゼロです」。フリーランス協会には様々な叫びが寄せられた

内閣官房の調査によると、副業も含めた広い意味での日本のフリーランス人口は462万人だ。

自由な働き方が魅力だが、新型コロナは大きな打撃となった。「プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会」には、次のような悲痛な叫びが寄せられた。

・すべての仕事がキャンセルになり無収入になりました。収束が見えないため4月の仕事もすでにキャンセルになり2ヶ月強、無収入になります。(ピアニスト)

・シングルファーザーで小学生を抱えるため休業を余儀なくされている(エンジニア)

・自粛に伴いスポーツジムが休館になり仕事を失い収入0です(ヨガインストラクター)

この協会の調査によると、新型コロナで収入が減ったフリーランスは74.4%。会社員の32.1%を大きく上回った。

さらに、影響が出たと答えたフリーランスのうち、取引停止を経験した人は5割以上。「日本俳優連合」が会員に調査したところ、公演や演劇などが中止されても7割以上がキャンセル料をもらえなかったという。

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 (Photo by STR / JIJI PRESS / AFP) / Japan OUT (Photo by STR/JIJI PRESS/AFP via Getty Images)

政府の助成金、当初はフリーランスが「対象外」だった

フリーランスは「労働者」として扱われず、最低賃金が適用されなかったり、仕事を失っても、失業給付を受けられたりしないケースが多い。

もちろん普段からそうしたビジネスリスクを考えながら、覚悟を持ってフリーランスの人は働いているが、新型コロナはビジネス環境の変化とは異なる予想外の出来事だった。

そのため、政府が当初打ち出したコロナの経済対策で、はじめはフリーランスが対象外とされたことに、大きな反発が起きた。

反発は大きなうねりとなり、フリーランスを含む個人事業主に最大100万円を支払う制度ができた。

コロナの打撃があっても、フリーランスを続けたい人は85%もいる

番組に出演する、プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会の平田麻莉代表理事が「驚いた」ことがある。

同協会の調査によると、1382件の回答のうち、コロナ以降も、フリーランスやパラレルキャリアとしての働き方を続けたいと思っている人は85.8%にのぼった(下記の図を参照)。「思っていない」の2.1%を大きく上回る。続けたい理由としては「働く時間や場所が自由だから」が最も多かった。

しかしながら、よく考えると「働く時間や場所が自由」というワークスタイルは、会社員であっても実現しやすくなっている。

上司の顔色をうかがわなくても、在宅勤務ができる会社は間違いなく増えている。自宅で自由に働ける喜びを知った会社員も多いはずだ。家にいれば、副業にも挑戦しやすい。

平田さんは「フリーランスと会社員の境目が曖昧になり、グラデーション化はますます進むのではないか」と話す。また、フリーランスであっても、会社員であっても、「帰属先を掛け持ちする」生き方も一般的になるのはないか、と平田さんはみている。どういうことだろう?

「コロナ以降も、フリーランスやパラレルキャリアとしての働き方を続けたいか」と聞いたプロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会の調査
プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会

「フリーランスか、会社員か」ではなく「帰属先を掛け持ちできる」と考える

平田さんによると、たとえフリーランスであっても、仕事の取引先を1社に依存してしまっている人もいるという。

あるいは、1社に所属している会社員でも、副業をしていたり、ふだんから転職の準備をしていれば、「いつ辞めてもいい」と心の余裕を持ちながら働けるそうだ。

「フリーランスか、会社員か」という二択ではなく、どんな働き方でも「複数の帰属先を掛け持ちする」という考えがこれからは大事になってくる、と平田さんは話す。コロナで不安定な時代だからこそ、誰かに依存しない生き方が求められているからだ。

たった1箇所に「忠誠心」を持つ時代はコロナによってますます終わりに近づいているのかもしれない。

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小説家 平野啓一郎さんと考える「分人主義」とポストコロナ

平田さんの他のもう一人のゲストは、小説家の平野啓一郎さんだ。腕1本で仕事をする小説家の方々は、新型コロナの影響はあったのかを聞きつつ、「分人主義」の観点から「帰属先を掛け持ちすること」を話し合ってみる予定だ。

「分人主義」とは、平野さんの著書「私とは何かーー『個人』から『分人』へ」(講談社現代新書)などを機に広まった考えだ。場所や会っている人によって、私たちが、別の「自分」を見せることを表す。

たとえば、「職場での自分」と「家族と過ごしているときの自分」は違う。さらに「友人と食事をしているときの自分」は性格まで変わるかもしれない。誰でも複数の「自分」を持っていて、それを平野さんは肯定する。

「帰属先を掛け持ちする生き方」をする人が増えれば、私たちにはどんな分人が増えるのだろうか。副業をしたり、家族と過ごしたり、仕事以外のコミュニティに所属したりする人が増えるのだろうか。

あるいは、自粛期間中に政治問題に関心を持った人が増えたように、私たちはより政治的な人間になるのかもしれない。

コロナ禍のフリーランスの現状の話から始めつつ、そんなことまで話し合ってみたいと思います。

Maya Nakata / Huffpost Japan
会社と距離を置きながら働く

 

▶︎視聴は以下のURLから(無料です。時間になったら配信が開始されます)
URL : https://twitter.com/i/broadcasts/1PlJQNnojBBxE

 

日時:7月7日(火)午後9時〜

 

テーマ:「会社と距離を置きながら働く。フリーランスと会社員の境目が曖昧になってきた」

 

ゲスト:

平野啓一郎さん小説家

平田麻莉さん/プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会 代表理事

 

パーソナリティー:

辻愛沙子さん(arca CEO /クリエイティブディレクター)、竹下隆一郎(ハフポスト日本版編集長)

過去のハフライブの配信はYouTubeチェンネル「ハフポストLIVE」で視聴できます

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