差別発言した議員に卵をぶつけた少年 ⇒ 「エッグボーイ」として注目集める

アニング議員は「今日はイスラム教徒が犠牲者になったが、大体の場合は彼らが加害者だ」と述べ、世界中から非難を浴びていました。

オーストラリア上院議員のフレイザー・アニング氏は3月15日、ニュージーランドで50人の死者を出した銃乱射事件においてイスラム教徒を責め、世界中から激しい非難を浴びている。それに加えて翌日、TV生中継中に少年に卵をぶつけられ、殴り返した映像が更なる話題を呼んでいる。

アニング議員は16日、メルボルンでメディアの取材に答えていたところ、自撮りしながら後ろから歩み寄った少年に、生卵を頭にぶつけられた。すると議員は振り返り、少なくとも2発のパンチを打ち込んだ。周囲が止めに入り、少年は警備員に取り押さえられ逮捕されたが、その後釈放された。

「エッグボーイ」と愛称を付けられたこの少年には、SNSで世界中から「真のスーパーヒーローだ!」「私たちイスラム教徒を守ってくれてありがとう」などの声が集まった。

「1人のヒーローが悪者を倒せると信じてる #eggboy 」

 「僕らみんなが待っていたヒーロー #eggboy 」

また、法的措置にかかるであろう費用の為の募金活動も始まっており、18日現在で4万ドル以上が集まっている。

アニング議員は今回の銃乱射事件後、Twitterで「今日はイスラム教徒が犠牲者になったが、大体の場合は彼らが加害者だ」と述べ、世界中から非難を浴びている。

彼の辞職を求める署名には18日の時点で既に118万人がサインした。

2017年から議員を勤めているアニング議員だが、問題発言は今回が初めてではない。議員は以前にも、人種や性的マイノリティーに対する差別的な発言をしてきた。

オーストラリアのモリソン首相は、アニング議員のコメントに対し、「通常このような意見にいかなる注目も与えたくないが、アニング議員による発言をしっかりと非難したい」と、来月に議会で問責決議をする、と話した。

ハフポストUK版の記事を翻訳、編集しています。

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