11歳の釣り人が「人間のような歯を持つ魚」を捕獲。州当局も「滅多に釣れない」(アメリカ)

「魚にこんな歯が生えるなんて…」11歳が釣った魚にSNSで驚きの声が上がっています

アメリカ・オクラホマ州で、釣り上げた魚の「歯」が、若い釣り人を驚かせた。

オクラホマ州野生生物保護局は7月18日、11歳のチャーリー・クリントンさんが近所の池で釣り上げた魚の写真をFacebookに投稿。

同局が「滅多に釣れない」と紹介した画像に写っていた魚には、人間のような歯が生えそろっていた。

チャーリー・クリントンさんが釣った魚
チャーリー・クリントンさんが釣った魚
Facebook / Oklahoma Department of Wildlife Conservation (ODWC)

オクラホマ州野生生物保護局によると、この魚はピラニアの近縁種である「パクー(Pacu)」だ。パクーはオクラホマの固有種ではないものの、これまで州の複数の場所で捕獲されているという。

同局は、「ペットとして購入した人が大きくなりすぎて水槽で飼えなくなり、放流した結果だ」と説明。

その上で「パクーは人間に危害は与えないものの、飼えなくなったペットを河川などに流すことは、固有の生き物にとって極めて危険です」と生態系への影響を訴えている。

パクーは通常アマゾン川流域など南アメリカで生息している魚で、ピラニアと同じセルラサルムス科の生き物だが、歯に大きな違いがある。

植物や昆虫などを食べるパクーの歯は人間のように四角くまっすぐな一方で、ピラニアの歯はカミソリのように鋭く、尖っている。

また、オクラホマ州野生生物保護局によると、パクーは最大で3.5フィート(約106センチ)、88ポンド(約40キロ)にもなる。

食用にもされており、マイルドで甘く、ティラピアやニジマスのような味がするという。

同局は、州の川や池でパクーを見つけた場合は水に戻さず、生態系保護のために地元自治体に連絡するよう求めている。

「パクーは侵略的外来種で地元の生態系にダメージを与える可能性があります。オクラホマでパクーを釣った場合、水域から取り除き、地元の野生生物管理者に連絡してください」

Facebookには「これは恐ろしい」「魚にこんな歯が生えるなんて知りませんでした」といったコメントが投稿されている。

アメリカ・サウスカロライナ州のハートウェル湖でも、4月に15歳の少年がパクーを釣り上げている

ハフポストUS版の記事を翻訳・編集しました。

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