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飛行機内で慎むべき15の行動

エチケットの専門家が、飛行機の中でやってはいけないことを教えてくれた。
飛行機内 イメージ写真
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空の旅は、楽しく気ままな体験ではないのが普通だ。しかし、あなたや他の乗客たちがフライト中にできるだけ不快な思いをしないで済むようにする方法はたくさんある。すべての人にとって旅を心地よいものにするため、私たちが慎むべき行動がいくつかある。

みんなが快適な空を楽しめるよう、ハフポストUS版は何人かのエチケット専門家にフライト中によく目にする失礼な行為を挙げてもらい、それらを繰り返さないためのアドバイスを求めた。答えはほぼ、他の人々をリスペクトして、よいお手本となることに尽きる。

「狭い空間に押し込められているときには、普段にも増してよいマナーが必要になります。地下鉄の車内なら降りて離れることもできますが、飛行機の中ではそうもいきません」と、マナースミス・エチケット・コンサルティング社長のジョディ・R・R・スミス氏は述べた。

「あなたが親切にすればするほど、周りが思いやりの心を持つ空気を作り出すのに一役買うことができるのです。私たちはみんなできるだけ早く安全に目的地まで到着したいと思っており、少しの思いやりと理解が、それに大きく貢献します」とスミス氏は付け加えた。

前置きはこれぐらいにして、機内でやりがちな最も無礼な15の行為を紹介しよう。

1. 臭いのきつい食べ物を持ち込む

スナックや食事を機内に持ち込む場合には、散らかるものや臭いのきつい食べ物は避けよう。狭い空間にいるときにはきつい臭いが広がり、特に隣に座っている乗客の迷惑になる。

「ツナサンドイッチやゆで卵は、自宅やレストランに留めておきましょう。レストランには空気がふんだんにあり、よい空気フィルターもありますから」。エチケット専門家でテキサス礼儀作法スクールの創立者でもあるダイアン・ゴッツマン氏は述べた。

また、体臭にも気を配るとより良い、とスミス氏は助言した。

「ニューヨークシティーマラソンを走り終えたばかりであれば、私なら飛行機に乗る前に、シャワーを浴びるか、少なくとも空港のトイレで体を少しばかり拭くことはするでしょう」とスミス氏は言った。

2. 他の乗客たちを写真に撮る

ほかの乗客たちを写真に撮り、許可なくそれをオンライン上に乗せる行為をゴッツマンさんは戒めた。

「危険なことが起こりそうな状況でもない限り、着ている物、持ち物、楽しんでいる様子などを面白がって他の乗客の写真を載せるのは失礼なことです」とゴッツマン氏は述べた。

3. 騒がしくする

専門家たち全員が、叫び声をあげたり、大声で会話したり、イヤホンを使わずにiPadで映画を見たりすることを、空の旅で絶対にやってはいけない行為として挙げた。

「ビデオゲームの音量を大にしてプレーしてはいけません。誰もが聴かざるを得なくなってしまいます」とスミスさんは指摘した。

4. 機内をスパとして使う

「爪を磨いたり、歯をフロスしたり、靴を脱いでつま先を揺する人たちがいますが、飛行機は移動手段であり、スパではないということを忘れないでください」。『Everyday Etiquette』の著者であり、礼儀作法専門家のパトリシア・ロッシ氏は述べた。

しかしこれは、機内のトイレに行けばしても良いという訳ではない。

「1人が20分かけてメイクしたり髪を整えたりすれば、多くの乗客がトイレの順番を待つことになります。ビューティーサロンではないのです」とゴッツマン氏は述べた。

5. ひじ掛けルールを無視する

従来のひじ掛けのルールは、通路側の人が通路側のひじ掛けを使い、窓側の人が窓側のひじ掛けを使い、真ん中に挟まった人は境にある2つのひじ掛けを使うというもの。

とはいえ、真ん中の席の人は隣に気を配るべきだとゴッツマン氏は述べた。「通路側の人も境にあるひじ掛けを使う必要があるかも知れません。通路側のひじ掛けは、トイレに行くために通る人たちや飲み物をサーブする客室乗務員と接触することもあるからです」と指摘し、交代で使わなければならないこともあると付け加えた。

2列並びや4列並びのシートに座っている場合も同様に、お互いを尊重して境にあるひじ掛けを交代で使うことが重要だ。

6. 個人のスペースを無視する

「航空会社は機内の小さな個人スペースをますます小さくしています」とスミス氏は述べた。「乗客の中には、前の2つの座席の間に両脚を突き出している人もいます。そこはあなたの個人スペースではありません。足先がほかの人の腕に触れていてはいけません。ほかの人々のスペースを尊重する意識を持ちましょう」

また、咳やくしゃみが止まらない時は、マスクをするなどして、周囲の乗客にも配慮したほうがいい。

機内で寝ている男性が女性に寄りかかる様子 イメージ写真
機内で寝ている男性が女性に寄りかかる様子 イメージ写真

7. 客室乗務員に無礼な態度をとる

客室乗務員は乗客たちの無礼な態度の矛先になることが多い。

「権利があると思っているのです」。元客室乗務員であり、国際的に活躍するエチケット専門家であるジャクリーン・ウィットモア氏は述べた。「客室乗務員は、実際には安全を守るためにそこにいるのですが、それが理解されず、単に飲み物をサーブするためにいるのだと思われています」

客室乗務員たちは、機体が巡航航路に達するのを待って丁寧にお願いすれば、通常の義務以外の件でも喜んで手を貸そうとしてくれるものだとスミス氏は強調した。

「客室乗務員たちに怒鳴ったり、召使のように扱わないでください」とスミス氏は言った。「客室乗務員が搭乗時にする仕事は、乗客たちができる限り速やかに安全に搭乗できるようにすることです。飲み物を出したり、ティッシュを余分に持ってきたり、枕を見つけてあげたりすることが主な仕事ではないのです」

ロッシ氏は、客室乗務員に感謝の気持ちを示すことを勧めた。「ホリデー時期に空の旅をしているのであれば、500円か1000円のスターバックスのギフトカードを差し出して、ホリデーシーズンにあなたを目的地まで運ぶために働いてくれていることに対する感謝の言葉を述べましょう」と彼女は言った。「それは思いやりであり、そうすることで自分自身も気分がよくなります」

8. 泣いている赤ちゃんの親を睨む

「飛行機の中では、寛容な気持ちを持ってほしいと思います。2列後ろの席で小さな子が激しく泣いているとき、それをなだめる以外にその親御さんにできることはあまりありません」とスミス氏は指摘する。「親御さんはもうすでに疲れ切って恥ずかしい思いをしています。それに対して睨みつけても状況は変わりません」

睨む代わりに、手助けになることがなにかないか考えてみることもできる。手を差し伸べる方法をスミス氏がいくつか説明した。

「赤ちゃんをあやすのが得意であれば、抱っこしたり、ゲップさせたり、揺らしたりしましょうかと申し出ることもできます。ほかにも方法はいろいろあります。赤ちゃんと幼児を連れた親御さんと同じ列にいるのであれば、小さな子に本を読んであげたり、塗り絵の手伝いを申し出れば、親御さんは赤ちゃんの世話をすることができます」と彼女は提案した。

「自分たちは大きな人類という家族の一員なのだという視点が必要であり、手を貸せることがあればそれをすべきです」とスミス氏は述べた。「とはいえ、じっとしていられない幼児のためのジャングルジムになれというのではありません」

9. 自分の子どもを野放しにする

手に負えないことも多い一方、親たちは元気のあり余る我が子を落ち着かせる努力はするべきだ。

「座席で飛び跳ねたり、前の座席を揺らしたり、トレーテーブルをドラムのように叩いたり、大きな声で騒ぎ立てたり、通路を走り回ったり、客室乗務員の食事用カートの通る邪魔になったりする子供たちを見てきました」とウィットモア氏は言い、その行為を注意もしない親たちは、配慮がなさ過ぎると付け加えた。

しかし、ちょっとした理解が非常に役立つ場合もあるとスミス氏は指摘した。

「特別な支援を要する障害をもつ子どももいます。時には我慢が必要な時もあり、思いやりを持つようにしましょう」と彼女は述べた。

10. 頭上収納スペースをとってしまう

航空会社のチェックイン荷物に料金がかかる場合もあり、乗客はより多くの手荷物を機内に持ち込みたいもの。だからといって自分に割り当てられた以上の頭上収納スペースを使っていいわけではない。そしてもし収納棚に入れるのに自分の鞄を上まで持ち上げられないのであれば、おそらくその荷物は機内持ち込みにすべきではなかったのだ。

ゴッツマン氏は、これまでフライトで見てきたなかでそれとは別タイプの「頭上収納スペース泥棒」について説明する。「後ろの座席なのに、降りるときのために自分の荷物を前のほうのスペースに入れたがる人のことです」と彼女は述べた。「はるか後方の22列まで荷物を運びたくなくて、8列辺りがちょうどよいと決めてしまうのです」

頭上収納スペースにまつわる別の失礼な行為としては、自分の詰め込み過ぎの鞄を収納するために、他の人の持ち物を壊してしまうものだ。「この手の人は、自分の荷物を収めるためには、周囲のスーツケースやトートバッグ、壊れやすいものを注意深く収めてある鞄などを勝手に動かしてもいいと考えるのです」とゴッツマン氏は述べた。

11. 靴を脱ぐ

眠りをとるために靴を脱ぎ捨てるのは、自分にとっては心地いいことだろうが、客室に不快な臭いを漂わせ、ほかの乗客たちを不愉快にさせているかもしれない。

「もしどうしてもそうしたいのであれば、靴下だけは履いてください」とロッシ氏は述べた。「あなたのおぞましい足の指など誰も見たくはありません」

ゴッツマン氏はこう付け加えた。「そしてくれぐれもトイレまで裸足で行こうとは考えないでください」

機内で靴を脱いでくつろぐ乗客 イメージ写真
機内で靴を脱いでくつろぐ乗客 イメージ写真

12. トイレに行くタイミングを考えない

配慮を欠く機内の行為としてはもうひとつ、客室乗務員やほかの乗客にとって不都合なタイミングでトイレに行こうとするのが挙げられる。

「空港で座って待っている間にトイレに行っておきましょう」とロッシ氏は述べた。「搭乗直後にトイレを使おうとする人たちがいますが、これは搭乗や離陸のプロセス全体を遅らせることになります」

スミス氏は、乗客は食事や飲み物をサーブする時間にも注意するよう助言した。「通路は狭いのです。乗務員たちが飲み物のカートを取り出そうとしているのを見たら、その間はトイレに行かないようにしましょう」と彼女は言った。「その前や後に行くように心がければ、彼らを座席の列の間に押し込んだり、通路をはるばる戻らせたりということをしなくて済みます。これは良識の問題です」

13. ほかの乗客に喧嘩を仕掛ける

「隣の乗客が礼儀に欠ける場合に、防御の前線となるのは、直接その人に丁寧な態度で話しかけることです」とスミス氏は言い、iPad上で何かを大音量で流している客を例にとった。

「たとえば、『すみません、お邪魔して恐縮ですが、イヤホンを着けていただけますか。そうすれば映画の音が漏れてこなくて助かります』というように。大多数の人は『ああ、気づきませんでした、すみません!』となるものですが、もし『ノー』と言われたなら、その時には客室乗務員に協力を求め、乗客に話をしてもらえばいいのです。でもひとりの大人として、最初は丁寧に頼んでみましょう」

ウィットモア氏は、事を荒立てる前によく考えることが重要だと述べた。

「利害を考えましょう」と彼女は言った。「もし彼らが、離陸前に携帯電話で大声で話しているのであれば、止めて欲しいと頼むことにそれほど大きな意義はありません。おそらくその会話はどのみち直ぐに終わらせなくてはならないのですから。無視できるのであれば無視しましょう。しかしもしそれがあなたのプライバシーや健康を侵害しているのであれば、丁寧に話をしてみるか、客室乗務員に苦情を持ち込めばいいのです」

14. 人の膝までリクライニングを倒す

機体が巡航高度に達しさえすればリクライニングする機会はあるが、椅子をいっぱいにまで後ろに倒す必要はない。

「椅子を倒す前に考えましょう」とゴッツマン氏は述べた。「周囲や環境を見てみましょう。後ろが小さな子供や小柄な人である場合には、倒すスペースがたくさんあります。しかし195センチの人がそもそも座席に座るのにさえ苦労していたとしたら、椅子を倒せば窮屈になります。その人たちの快適性も考慮すべきです。それが思いやりある行為というものだからです」

15. 前方の人たちより早く機外に出る

当然、誰もがしきりに飛行機から降りたがっているが、列ごとに順を追って出るというシステムを無視して先に行くのは無礼な行為だ。手荷物がなかったにしても、だ。

「次のフライトに間に合わないというのでもない限り...そんな場合には客室乗務員に言うべきですが...自分の通路の順番が来るまで待って降りるのがたしなみです」とゴッツマン氏は述べた。

ロッシ氏は、順番を待つことについて別の理由を挙げた。

「それって、たかが20秒のことではありませんか?それしきのことで悪い因縁を作りたくはないでしょうし、人を苛立たせすことにもなります」と彼女は皮肉った。「もしあなたが出張で飛行機を利用したとき、あなたが横入りした相手が、出張先でいっしょに仕事をする人だったとしたらどうします?」

ハフポストUS版の記事を、翻訳、編集しました。