日本最大級の総合転職支援サービス『エン転職』上で、正社員のユーザーを対象に「月給」についてアンケートを実施し、6,289名から回答を得ました。以下、概要をご報告します。
調査結果 概要
★ 2019年に月給が上がった方は37%。そのうち、ベースアップで月給が上がったのは20%。月給の上昇額は「1,001円~3,000円」が最多。
★ ベースアップの実施率が高い業種は、メーカー系とインフラ。
★ 「転職の際、月給をもっとも重視する」と回答した方は29%。月給以上に重視することトップ2は「人間関係」、「仕事のやりがい・達成感」。
調査結果 詳細
1:2019年に月給が上がった方は37%。そのうち、ベースアップで月給が上がったのは20%。月給の上昇額は「1,001円~3,000円」が最多。(図1~図4)
「今年に入って、月給は上がりましたか?(※月給=残業代を除いた、月の給与の支給額)」と質問をすると、37%が「上がった」と回答。昨年と比べ、「上がった」と回答した方は9ポイント減少しました。
上がった理由について伺うと、もっとも多かったのは「定期昇給」(58%)。安倍政権が6年連続で要請している「ベースアップ」で月給が上がった方は20%と、昨年(23%)に比べ減少しています。上昇額は「1,001円~3,000円」(29%)が最多でした。
【図1】今年に入って、月給は上がりましたか?※月給=残業代を除いた、月の給与の支給額
【図2】今年に入って、月給は上がりましたか?(昨年比較)※月給=残業代を除いた、月の給与の支給額
【図3】今年に入って、「月給が上がった」と回答した方に伺います。月給が上がった理由を教えてください。(複数回答可)
【図4】今年に入って、「月給が上がった」と回答した方に伺います。上がった月給の額を教えてください。
2:ベースアップの実施率が高い業種は、メーカー系とインフラ。(図5、図6)
全回答者6,289名中、「今年に入って、ベースアップで月給が上がった」と回答したのは443名。全回答者の7%が今年ベースアップで月給が上がったことになります。
今年ベースアップで月給が上がった方が在籍する企業を業種・規模別に見ると、ベースアップの実施率が高い業種トップ3は「メーカー(機械・電気・電子など)」(12%)、「インフラ(電力・ガス・水道など)」(12%)、「メーカー(素材・食品・医薬品など)」(10%)でした。企業規模では「501~1,000名」(10%)が最多でした。
【図5】ベースアップ実施率(業種別)
【図6】ベースアップ実施率(企業規模別)
3:「転職の際、月給をもっとも重視する」と回答した方は29%。月給以上に重視することトップ2は「人間関係」、「仕事のやりがい・達成感」。(図7~図9)
「転職を考える際、月給は重視しますか?」と伺ったところ、「もっとも重視する」が29%でした。年代が上がるにつれ、「もっとも重視する」という回答の割合が上がっています。
「もっとも重視する」「まあまあ重視する」と回答した方に理由を伺うと、「転職前の月給が生活に余裕が持てる額ではないため」(32%)がトップでした。特に20代の回答が目立ちます。
「どちらともいえない」「重視しない」と回答した方に月給以上に重視することを伺うと、トップ2は「人間関係の良さ」(49%)、「仕事のやりがい・達成感」(48%)でした。年代別で見ると、「30代」「40代以上」は半数以上の方が「仕事のやりがい・達成感」(20代:43%、30代:50%、40代以上:52%)と回答しました。
【図7】転職を考える際、月給は重視しますか?
【図8】「転職を考える際、月給はもっとも重視する」「まあまあ重視する」と回答された方にお聞きします。その理由は何ですか?(複数回答可)
【図9】「転職を考える際、月給は重視しない」「どちらともいえない」と回答された方にお聞きします。転職を考える際、月給以上に重視することは何ですか?(複数回答可)
【調査概要】
■調査方法:インターネットによるアンケート
■調査期間:2019年5月29日 ~ 6月25日
■調査対象:『エン転職』を利用する正社員のユーザー
■有効回答数:6,289名